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2006/11/11 (Sat.)

SonicStage CP 4.2

author : しゃち

NW-S700Fシリーズが発売されたと同時にSonicStage CP 4.1がデビューしてはや3週間あまり。
一体いつになったらパーソナルオーディオサポートで公開されるのかと思っていたんですが、
蓋を開けてみたら更に改良されて SonicStage CP 4.2 として公開されました。

SonyDrive パーソナルオーディオカスタマーサポート
「SonicStage CP (SonicStage Ver.4.2) ダウンロードサービス」のご案内
http://www.sony.jp/support/p-audio/contents/download/ss34_dl_01.html

 

ちなみに今回の主な変更点は
・DSEE (Digital Sound Enhancement Engine) 機能の実装
・HE-AAC形式での録音、再生、ファイルの取り込みに対応
・S700Fシリーズへコンピレーションアルバムを転送した際のジャケット表示に対応
・S700Fシリーズへ"すべての曲一覧"モードで転送した曲のジャケット表示に対応
・初回設定時の録音フォーマットによって正常にCD録音が開始されない不具合を修正

まずDSEEが実装されました。
これは曲を圧縮する事で劣化した音を高音質化して、
曲を圧縮する際に失われた高音部を補完して音を出来るだけ原音に近づける機能です。
要は圧縮されて音質が劣化した曲を出来るだけ高音質に再生してくれるって事。
ただし、圧縮されて劣化した音を出来るだけ原音に近づける機能なので、
当然音が劣化していないロスレスの曲には効果はありません

ちなみにDSEEはユーザーが任意にON/OFFを切り替える事が可能です。
DSEEの切り替えはボリュームのスライダー下にあるチェックボックスで切り替えます。

試しに聴いてみたものの、ビットレートが256kbpsのATRAC3plusの曲では効果は分からず...。
やはり48kbps~132kbps位の低いビットレートの曲でないと違いは分からないのかも。
まぁ、曲を圧縮する事で劣化した音を補正してくれる機能なわけですから、
ビットレートが低い方が効果があるのは当然な気もしますけどね。

続いて、SonicStage CP 4.1からの追加機能ではありますが、
新たにHE-AAC形式でのCDの録音、曲の再生及びファイルの取り込みが可能になりました。
ちなみにHE-AAC形式はビットレートがかなり低めの非可逆圧縮のフォーマットで、
すっかりお馴染みの携帯電話の着うたフルのフォーマットです。

なお、SonicStage CP 4.2では40kbps~96kbpsのビットレートに対応しているものの、
PCにHE-AAC形式で取り込んでも転送する際はATRACに変換されてしまうので、
正直なところ、それほど使い道は無いような気がするのが残念です。

さて、ここからは私も含めてS700シリーズをお使いの皆さんお待ちかねの改良ですw

従来、S700Fシリーズにジャケットを転送して表示させたい場合、
"アルバム/プレイリスト"モードもしくは"アルバム一覧"モードで曲を転送していて、
なおかつ転送したアルバムがコンピレーションアルバムではないという条件がありましたが、
今回改良されたSonicStage CP 4.2ではジャケット表示の条件が大幅に緩和され、
コンピレーションアルバムでもジャケットが表示されるようになりました。

私のライブラリにもゲームや映画のサントラなどのコンピレーションアルバムが多数ありましたが、
SonicStage CP 4.1ではコンピレーションアルバムはジャケット表示出来なかったので、
コンピレーションのチェックを外し、アーティスト名を統一して転送していましたが、
今回試しにゲームのサントラを使って早速実験してみました。

まず改めてコンピレーションのチェックを再び付けた上でアーティスト名を曲毎に変更します。
そして複数のアーティストが存在するアルバムをS706F/Tに転送したわけですが、
SonicStage CP 4.1の時とは違い、ちゃんとジャケットが表示されています。
この改良は多くのS700シリーズユーザーには正に朗報でしょう。

また、これまでのアルバム/プレイリストモードとアルバム一覧モードに加えて、
新たに"すべての曲一覧"モードで転送した曲もジャケットが表示されるようになりました。
早速コンピレーションアルバムの時と同様にすべての曲一覧で曲を転送してみましたが、
下の画像の通り、すべての曲一覧モードで転送してもジャケットが表示されました。

コンピレーションアルバムのジャケットが表示出来るようになり、
すべての曲一覧モードで転送した曲もジャケットが表示出来るようになったため、
ほとんどの曲がジャケット表示出来るようになったのではないでしょうか。
あとはジャケットサーチの動作がもっと快適になれば
ジャケットをフル活用出来るんですけどねぇ...。

最後にこれは私も全くノーチェックだったんですが、
SonicStage CPをインストールした後で最初に初期設定を行いますが、
録音フォーマットをWAVにすると正常にCD録音が開始されなかったそうです。
私はWAVで取り込む機会が無かったので気付きませんでしたw

ひと通り改良点を見ると今回もS700Fシリーズ向けの改良がメインのアップデートでしたが、
S700Fシリーズのユーザー以外はSonicStage CPが登場して初めてのアップデートだったわけで、
今までまだかまだかと待っていたユーザーはようやくスッキリしたのではないでしょうかw
それにしても昨年散々Connect Playerで叩かれたのが堪えたんですかねぇ(ぉ
最近のSonicStage CPの改良には目を見張るものがありますね。
今後もこの調子でどんどん改良して欲しいものです。

※追記
S700F/600シリーズはSonicStage CP 4.1でプレイログに再生履歴を転送出来ましたが、
SonicStage CP 4.2から新たにA3000/1200/1000及びA600シリーズも対応しました。
これでインテリジェント機能を備えた機種は全てプレイログに対応した事ですし、
そろそろプレイログが盛り上がってくれれば良いんですけどねぇ...。

※注意
今回のエントリーにおいて画面写真を6枚掲載しておりますが、
当方のSonicStage CP 4.2はフォントを変更するなどのカスタマイズを施しています。
通常のSonicStage CP 4.2の画面とは若干異なる点がある事をご了承下さい。

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