Road to Home Theater ホームシアターへの道

"Cineza" VPL-HS10
念願の、新型液晶プロジェクタを購入しました。冬ボ一括!です。
購入したのは 2002/秋にリリースされたばかりの「VPL-HS10」。この価格帯としてははじめてワイド XGA(1,388x788)、輝度 1,000ANSI ルーメン、コントラスト比 700:1 というスペックを備えたソニーの意欲作。2002 年の後半はこの製品のために働いたといっても過言ではありません(ぉ

購入に際してはどこで買うかかなり迷ったんですが、ネット通販のみ 15% 還元をやっていたさくらや Nets で購入。通常ビックで買うポイントの 1.5 倍、\45,000 分のポイントがつくのは大きい。今回ばかりはさすがに Sony Style で買う気になれませんでした。ごめんよ>ソニスタ

ソニー「VPL-HS10」    \298,000 (税抜、さくらや Nets)



旧モデルである初代 Cineza「VPL-HS1」と比べてずいぶん落ち着いたデザインになりました。なおかつ、性能も大きく向上しています(性格には HS1 の後継ではなく上位モデルにあたるため、当然といえば当然なのですが)。\100,000 の価格差がある下位モデル「VPL-HS2」と少し迷ったのですが、長く使うことを考えると解像度の違いがかなり大きい気がしたので、サイフ的には厳しかったものの上位機種の HS10 にしておきました。これならば当分買い換えようという気は起きないかな?



背面の入力ポートは AC IN、S ビデオ、コンポジットビデオ、コンポーネント入力、DVI-D、PJ MULTI(専用ケーブルを使うもの)、そしてサービスマン向けの USB miniB 端子を備えています。上の方に赤外線リモコンの受光部らしきものも見えますね(受光部は前面にもある)。
HTPC や最近高級機で登場している DVI 出力に対応する DVI-D 端子を備えているのは歓迎ですが、よりメジャーな D 端子がないのが残念。D−コンポーネント変換ケーブルを使えば良いのですが、できれば本体側に D 端子はつけてほしかった気がします。
ちなみに私は基本的に付属のケーブル(PJ MULTI−コンポーネント/S ビデオ/コンポジットビデオ/ステレオ音声)を使ってコンポーネント接続しています。表示品質を考えるともう少し高級なケーブルでコンポーネント入力に直接繋ぎたいところです。いずれ考えよう。



本体左側面にある操作パネル。電源ボタン、入力切換、カーソルキー、サイドショット、ズーム、フォーカスキーがついています。このボタンだけで本体の操作は一通りできるようになっていますが、付属のリモコンでの操作がやはり基本でしょうか。私は視聴位置の左に置いてサイドショットを利用しているため、操作ボタンがちょうど本体の反対側にきてしまい、本体で直接操作することはまずありません。個人的にはどうせなら右側にボタンをつけてほしかったです。



本体前面の左端にはメモリースティックスロットが。一応メモステ PRO にも対応しているようです。が、基本的に私の場合は映画鑑賞に使うことを主目的としているので、滅多にこのスロットを活用することはないだろうな・・・。



本体左側の吸気口から取り込んだ空気は、おそらく本体内を一巡して右側の排気口からファンによって排気される仕組みになっています。ファンの動作音は公称約 30db 発売当時は「業界トップレベル」を謳っていましたが、あまり静かとは言えません。前面にファンがついている構造のおかげで、視聴位置の横あるいは真後ろに設置するとけっこう耳障りに感じます。映画に没頭してしまえばあまり気になりませんが、スピーカ音量で誤魔化せない深夜の使用には少し厳しいものがあります。小さめのスクリーンを使って本体を自分の前方に設置するか、視聴位置の右後方に設置するか、あるいは天吊りがこの製品の使用法としては正解かも。
なお、排気口のスリットからはけっこう光漏れが生じます。気になる人には気になるかもしれませんね。個人的にはこの吸排気系の設計が最も HS10 で不満に感じているところです。



電源を投入すると本体天面にある SONY ロゴがぼんやりと光ります。ソニーファンにはたまらないこの演出(^^;ちなみに設定でオフにすることもできますが、ファンなら切らないでしょう(笑)。



本体には付属品として「シネマフィルタ」が同梱されています。これ、HS1 の後期ロットから付属するようになったという赤色系のフィルタなのですが、Cineza のクセと言われている緑被りを中和する効果を持っているようです。確かに、旧モデルのデフォルトの発色はやや緑がちの寒い風合いで、人物の肌に生気が感じられなかったりしていましたからね・・・というわけで、私はこのフィルタを常時装着して使用しています。ホワイトが赤方向に転ぶ感じも特になく、良好な発色を見せてくれるので気に入っています。時々、彩度の高い赤が多い画ではすこしどぎつすぎるかな?と感じることもありますが、この辺はガンマ補正等で追い込んでやった方が良いのかもしれません。



同じく同梱品のリモコン。2002 年モデルの液晶 WEGA に付属のリモコンに似たデザインですね。基本的なボタンしかなかった本体の操作パネルと違い、各設定にダイレクトにアクセスできるボタンが並んでいます。このリモコンの使い勝手はなかなか良く、重宝しているのですが、唯一気に入らないのが入力切換が順送りにしか切り換えできない点。ただでさえ切り換えから描画までにかかる時間が長い(体感的には 3〜5 秒)のに、切り換え時の反応が鈍いので、ボタンをちゃんと押せてないと思って押しすぎ、行き過ぎてしまうことが少なくありません。是非ともダイレクトで入力を選択できるボタンをつけてほしかったところです。

後半へ続きます。
→パート 2

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