Cyber-shot Laboratory Cyber-shot DSC-T1
Cyber-shot DSC-T1
DSC-U50 を買ってほんの 2 ヶ月。Cyber-shot の新機軸「T」シリーズが突如、登場しました。カシオの EXILIM にはじまった極薄コンパクトデジカメの流れは、Cyber-shot U と P シリーズという方向性で歩んできたソニーをも、飲み込んでしまったのでしょうか?そして、その流れに私も飲み込まれてしまうのでしょうか?(ぉ・・・というわけで、買ってしまいました(笑)。この新しい Cyber-shot のポイント、ご覧ください。
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EXILIM、DiMAGE X ときて、Cyber-shot T1。EXILIM の単焦点シリーズには敵わないものの、光学ズーム機としては最薄の部類に入るデジタルカメラです。DiMAGE X と同様の屈曲光学系を採用し、21.0mm という薄型化を実現しています。屈曲光学系というのはその名の通りカメラ内部のプリズムによって入射光を 90°曲げて CCD に感光させるもので、光を曲げることによって通常は本体の厚み方向に必要となる長さを本体の高さ(あるいは幅)に振り向けることができます。光学ズーム機で一般的な沈胴式レンズを搭載せずに済むことで薄型化が図れるほか、沈胴式レンズを繰り出す時間も短縮でき、高速な起動が可能になるというメリットもあります。プリズムで反射させるということはその時点で多少の光量の低下もありそうですが、専門家ではないのでよく分かりませんが、レンズ自体が暗い(F3.5-4.4)こともあり、性能的にはあまり優秀な光学系とは言えない気がします。CCD も 1/2.4 型 500 万画素クラスですし、ノイズという点ではかなり厳しそう。



レンズはカール ツァイス「バリオテッサー」。今までこのクラス(コンパクトな光学ズーム機、つまり P シリーズ)では自社製のレンズを搭載していましたが、ようやくツァイスレンズが搭載されました。「ディスタゴン」「バリオゾナー」に続き、ソニー製のカメラ/カムコーダに採用された新しいツァイスレンズです。とはいっても上記の通り小さくて暗いレンズですが、特殊な光学系に可能な限り良い光を与えてやることと、ブランドイメージの向上のため(笑)このクラスにもツァイスレンズの搭載ということになりました。まぁ、仮に名前だけのツァイスブランドだとしても、けっこう嬉しいものです(笑)。ちなみに、P シリーズも次期モデルからツァイスレンズ(T1 と同系統のバリオテッサー)が採用されるようです。



背面の印象的な大型液晶ディスプレイ。2.5 インチというクラス最大級の液晶で、F7x7 のものよりも大きいくらいです。個人的に、T1 のポイントは薄さでも屈曲光学系でもなくこの大画面液晶だと思うのですが、どうでしょうか。ちなみに、Cyber-shot ではかなり以前のモデルから VAIO の Giga Pocket で録画した動画ファイルを CV モード変換して Cyber-shot で再生できる、という使えるのかどうかよく分からない機能(ぉ がついていたのですが、T1 くらいコンパクトで大画面な機種であればモバイルムービー再生機としても活躍させられそうです。



大画面化のしわ寄せで角に追いやられた操作系。できるだけ大きく取られた独立型方向ボタンや滑り止めの突起など、無理をしている中にも極力使い勝手を犠牲にしないような配慮がなされていますが、それでも極小のズームボタンやモードスイッチなど、レイアウト的にはかなり厳しいことになっています。シャッターボタンも同様でやや端の方に配置されているため、手の大きな人は扱いづらいと感じるかもしれません。



バッテリおよびメモリースティック Duo(PRO Duo 対応)は、本体底面に。Duo はともかくバッテリにストッパーがないため、不用意に蓋を開くとバッテリが抜け落ちてきます(汗)私も何度か落としそうになりましたが、ここを開けるときは本体を横か逆さ向きにしてやる必要がありますね。 ちなみにバッテリは専用の「インフォリチウム T」。薄型ですが、90〜100 分近い撮影時間を提供してくれます。実使用には十分かな。



大画面になった液晶のおかげで、従来よりも大幅にフレーミングがしやすくなりました。特に普段 Cyber-shot U を使っていた感覚からすると、かなり安心感がありますね。とはいえ、液晶自体は高精細なものの表示画像に若干甘い感じがあるのは否めず、フォーカスの正確な具合などはやはり撮影後に PC で確認する必要があると思います。さすがにまだカメラの液晶だけでそこまで確認はできないということでしょうか・・・。 写真はちょっと画面が青みがかって写っていますが、発色は悪くありません。これでテレビを観るのも確かに不可能ではないというか、ケータイの液晶で観るよりははるかにマシだと思うのですがどうでしょうか(^^;

インタフェースも変わりました。よりカラフルでちょっと立体的っぽい感じになってきましたねー。大画面化の恩恵でもあるのかな?割と素っ気なかった今までのインタフェースよりも好感が持てる気がします。



そして、私が T1 で最も気に入っているのがこの「拡大鏡モード」。マクロモードよりもさらに近接した超マクロ画像が撮影できる機能です。詳細は、また後ほど・・・。



付属のクレイドル。液晶側を手前にして、クレイドルに載せた状態で写真や動画を閲覧できるという仕様は DSC-F77 と同じですね。まああまりそういう使い方はしないのですが(笑)少なくともこれがあると充電がめんどくさくないのでクレイドルの付属は歓迎です。ちなみに、クレイドルの DC IN は本体のクレイドル端子と同形状になっており、AC アダプタを直接本体に接続して充電することも可能です。旅行時の携行にはありがたい仕様。
ただ、クレイドルがプラスチッキーな質感なのがちょっと寂しいです。本体と同じステンレス/アルミにしろとは言いませんが、塗装するなりしてもう少し質感を高めてほしかったところ。



Sony Style での購入者限定で販売された、Sony Style × PORTER コラボレーションによる DSC-T1 専用ケース。表地にコーデュラ、裏地にはスエードを貼ったウレタン地を使って手触り良く、かつ耐衝撃性に優れたケースになっています。が、その反面それなりの厚さになってしまい、せっかくの T1 の薄さをスポイルしてしまっているのが残念なところ。
ケースには同じく PORTER のロゴが入ったリストストラップも付属していました。U50 用のストラップと同じものですね。



DSC-U50 との比較では、U50 より横幅は狭く、厚みは薄くなっています。このサイズで 500 万画素・光学 3 倍ズームというのは、こうやって改めて見るとすごいですね。レンズバリアのデザインはちょっと賛否両論でしょうが、全体を見てこの高い質感はかなり物欲をそそられます。見た目以上の重さはありますが、これは重さというより「凝縮感」と表現した方が相応しいような、手にしたときに印象に残る重みです。

T1 は、デザインや質感、操作性という点では Cyber-shot U シリーズとは比較にならないくらい作り込まれたモデルであると思います。これで携帯性が Cyber-shot U に匹敵するのだから、すごいことです。しかし、画質の方はというと・・・次ページをご覧ください。
→画質に関する検証と考察

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