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2005/09/22 (Thu.)

ソニー中期経営方針

author : IceSeed

先にQUALIA情報をUPしていましたが、正式に中期経営方針が発表されました。
詳細は最後のリンク先を読んでいただくとして、いくつか気になったところを。

ソニーグループ 中期経営方針(2005年度~2007年度)

まず、大幅な組織改変となるのが、カンパニー制の廃止ですね。
もともと、縦割り傾向の強いソニーグループにおいてその方向をさらに助長した感のあるカンパニー制に代わって、エレクトロニクスCEOに権限を集中させ、各事業本部間の連携を強化するとのこと。
テレビ、ビデオ、オーディオ、デジタルイメージング、B&Pの5事業本部、VAIO事業部に再編し、戦略・技術・マーケティング等での横の連携を強めていくようです。
これによって、NW-HD1とVAIO Pocketの様に同じコンセプトの商品が同じ時期に出て、互いに潰し合うような事態も無くなるのではないかと。
ソニー的にはTV事業とHD化が中核のようですが、個人的にはもっとVAIOと他の事業部間での連携があっても良いはずと考えているので、このあたりも今後期待したいところです。

不採算部門に関してはこれから適宜発表とのことですが、ロボットは「研究開発を縮小」、QUALIAは「ビジネスは継続するが、新規はストップ」とのコメントもあるので、少なくとも高級路線に関しては縮小または廃止の方向になりそうです。
確かに、巨額を投じて一番売れたのがQUALIA 017(MDプレイヤー)の付属品MDR-EXQ1ではちょっと微妙ですよね…

不振の理由について、中鉢社長は
1: 顧客の視点を忘れたことによるヒット商品の不在
2: 技術力の相対的な低下
3: 縦割りによるオペレーション力の低下
にあると説明したようですが、まさしく同感です。

特に1番の「顧客の視点を忘れた」というのは、この間一番欠けていたものだったように思います。
もう散々言われ尽くされたことではありますが、だからこそ一番大事なことではないかと。
後はソニーがこれを実行できるかどうかにかかっています。
特にパーソナルオーディオ部門は大丈夫でしょうか…

ITmediaニュース:再び「世界のソニー」目指し、痛み伴う改革へ
ソニー、2005年度の営業利益が200億円の赤字に

22:59