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2005/09/16 (Fri.)

続 VAIO type S

author : しゃち

さて、それではtype Sのインプレの続きです。
そのまま追記という形で載せようかどうか迷ったんですが、
まだ内容が多そうだったんで2部構成にしときましたw

それでは続いてメカ的な部分を見ていきましょう。

まずはCPUです。
今回のtype Sはオーダーメードの開始に伴って店頭販売モデルは1機種のみになりました。
ちなみに店頭販売モデルに搭載されているCPUは Pentium M 740 1.73GHz のタイプです。
動作周波数は最近のこのサイズのノートではスタンダードな速度ですね。

ちなみにオーダーメードではA4ノートの type BX と同様に全4種類のCPUが選べます。
ラインナップは Pentium M 780(2.26GHz)760(2GHz)740(1.73GHz) の3種類、
そして、Celeron M 370(1.5GHz) を含めた全4種類のCPUが選べます。
ちなみに私はPentium M 780(2.26GHz)をチョイスしました。

また、見えない部分ですが、今回CPUの冷却ファンの形状が変わりました。
具体的にはファンの羽の枚数が増え、環状のリングが付いた事でファンの剛性が上がりました。
ファンの剛性が上がった事でファン回転時の羽のブレが減り、静粛性が向上しています。
実際にS90PSと同じ負荷をかけて両方のファンの回転音を聞き比べてみましたが、
まだ音はするものの、S90PSよりはかなり静かに感じました。

続いてメモリに関しては規格が1コ上がりました。
S×3シリーズではDDR2 400規格のメモリバス400MHzのメモリを使っていましたが、
今回新たにDDR2 533規格のメモリバス533MHzのメモリになり、転送速度が速くなりました。
当然デュアルチャンネル対応なので、同容量のメモリ2枚で転送速度は倍になります。

ちなみに店頭販売モデルではユーザーがメモリを2枚組で購入する前提なのか、
256MBのメモリが1枚挿ささっているだけなので、購入直後のメモリ増設はもはや必須です。
オーダーメードでは 256MB512MB1GB2GB のメモリ容量を選択出来ます。
また、256MB以外を選んだ場合は全て標準でデュアルチャンネル対応です。
ちなみに私は今回大量にアプリを動かすので2GBをチョイスしました。

グラフィックは先代のS×3までは店頭販売モデルでも外部グラフィックのモデルがありましたが、
今回、店頭販売モデルが1機種になった事でチップセット内蔵のみになってしまいました。
ただし、オーダーメードではちゃんと外部グラフィックも選べるのでご安心を。

ちなみにS94は従来の GeForce Go 6200TC から GeForce Go 6400TC に変わりました。
従来と変わらずTurboCache機能を搭載したメインメモリ共有型の外部グラフィックです。
ただし、6200では最大メモリが128MBでしたが、6400では256MBに増えました。
しいて言えば メインメモリ1GB以上の場合のみ という条件付ですが。
肝心の性能は6200と比較して約1~2割上がっているとのことです。
言うまでも無く、GeForce Go 6400TCをチョイスしましたw

HDDは店頭販売モデルは80GB、オーダーメードは40GB~120GBまで設定があります。
オーダーメードはそれぞれ20GB刻みで全5種類の容量から選べるので用途や予算次第で選べます。
ちなみにHDDは全てシリアルATA(Serial ATA 150規格)、5,400回転の高速なタイプです。
購入直後にどうせリカバリ領域消すのにリカバリするしとベンチマーク測りましたけど、
前のS90PSに載せていた7,200回転のHDDと遜色無かったのは驚きでした。
デバイス見たら Seagate Momentus だったので納得しましたがw

ちなみに光学ドライブはS×3の時と変更はありません。
オーダーメードもDVDスーパーマルチ(2層書き込み対応)かDVDコンボドライブのどちらか。
さすがに光学ドライブはOEMなのでソニーだけではやはりどうにもなりませかね。

 

S90PSと比べるとDVD+R/R DL/RW、RAMが焼けるのは大きいですね。
特に最近は個人で作ったリカバリデータの容量がかなりハンパじゃ無くなってるので、
DL2層のディスクで焼けば枚数も減ってスッキリするので、有り難いです。
しいて言えば外付けDL2層のドライブの出番が減りそうですけどw

ワイヤレスLANは新たに IEEE802.11a にも対応してトリプルワイヤレスになりました。
私の場合は自宅や一部の Hotspot サービスエリアで11aを使う事があるので助かります。
当然ながら電波法改正に伴う国際規格の新チャンネルにもしっかり対応しています。

そして、いよいよ待望の復活となったBluetoothですが、正直微妙(爆)
折角待ちに待ったBluetoothの復活だと言うのにフタを開けたらガラッと中身変わってました。
お馴染みの BlueSpace NE が廃止になり、東芝製のソフトが付いてきたんですが、
使い勝手が最悪でどうにかならんもんかって感じでかなりガッカリ(-_-;;;

愛用している IntelliMouse Explorer for Bluetooth はサイドボタン使えなくなるし、
普段持ち歩いている CLIE PEG-UX50 もBluetooth経由でHotSync出来ないし散々です(-_-;;;
頼むから有料で良いから現行機種用のBlueSpace NE作ってって感じ(爆)

さて、お次はキーボードです。
特に何が変わったというわけでは無いんですが、S90PSと比べるとタッチが違う。
初代type SであるS×0はキーボードがさんざん叩かれちゃったわけですが、
ずいぶんとキータッチが良くなっていたのに驚きました。

 

そしてこれまた私にとっては待望の英語キーボードを今回はチョイスしました。
やはりカナ打ちしない、日本語配列特有のキーもさっぱり使わない私にはもってこいですw
何よりキーボードが余分にゴチャゴチャしてないのでスッキリしてて良いですね。

ちょっとした所ながら前のS90PSから大きく変わったのがメモステのスロット。
写真を見比べれば一目瞭然ですが、久々にMagicGateに対応しました。

 

最近はメモステ使う機会が無いので意味が無いと言ってしまえばそれまでなんですが、
折角SonicStageもメモステPro対応の3.2がプリインストールという事で、早速メモステ挿してみました。
果たしてSonicStageでメモステ認識した画面を見たのは何年ぶりだろうと思っちゃいましたw

今回からでは無いですが、メモステDuoがアダプタ無しで挿さるのもかなり有り難いし。
以前、Cyber-shot T1 使ってたんで持ってるメモステみんなDuoなんですよねw
S90PS使ってた時は毎回アダプタに挿したりするの面倒だったんですが、
これからはアダプタを使わずそのまま挿せるのでかなり嬉しいかも。
スロットにシャッターが付いたのは写真見て気づきましたw

さて、そして今回からtype Sにも搭載されたのが Felicaポート です。
私は最近EdyカードやSuicaのお世話になる事が多く、Pasori を使っていたんですが、
いよいよFelicaポートが搭載された事で直接FelicaをVAIO本体にかざせるようになりました。
ちなみにtype SのFelicaポートはトラックパッドの右脇に装備されています。

ただ、Felicaポートがあるのは今までのtype Sの構造でいけばHDDの上です。
熱対策は大丈夫なのかと思うんですが…まぁ、大丈夫なんでしょうw

最後に一点、S90PSから買い替えて痛い点が…。
下の写真を良く見ると分かりますが電源コネクタの色が変わってます。

 

まぁ、早い話が従来S90PSは電圧が16Vの仕様だったんですが、
S94PSに替えたら電圧が19Vの仕様に変わり、ACアダプタが大きくなりました。
更に電圧が変わったせいでポートリプリケータが使えなくなりました(-_-;;;
仕方無く買い替えましたが、やはり約2万円の出費は痛い…。

しかも、出先用に持っていた予備のACアダプターも使えなくなるという始末。
プラットフォームがSonomaに変わった弊害だろうとは思うんですが、
あまりユーザーに余分な負担は強いて欲しくは無いですね…。

18:33