VAIO Column
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(2002/12)


[ 年の別れ ] 2002/12/31(Tue)
大晦日ですね。2002 年も残すところあと数時間となりました。
私は今、ここ数年の恒例通り、紅白歌合戦を観つつ 2002 年最後の Column を書いています。
では、例によって今年の Column を振り返りながら、この一年を振り返ってみましょう。全 269 回(我ながら多いな)の Column の中から、最も登場回数の多かった話題ベスト 10 は・・・。

第 1 位: Cyber-shot 関連(35 回)
第 2 位: 新製品情報(33 回)
第 3 位: ソニー関連全般(28 回)
第 3 位: Sony Style 関連(28 回)
第 5 位: VAIO 関連全般(22 回)
第 5 位: AV・ホームシアター関連(22 回)
第 7 位: CPU 情報(20 回)
第 8 位: 他社製品情報(18 回)
第 9 位: イベントレポート(16 回)
第 10 位: ブロードバンド関連(15 回)

今年は意外にも(?)Cyber-shot 関連情報が最も登場回数が多かった、という結果になりました。確かに、今年は P シリーズ 3 機種、F シリーズ 3 機種、U シリーズ 2 機種と間断なく新製品を投入し、そのどれもが間違いなくヒットしたということが理由として挙げられるでしょう。また、私が個人的に Cyber-shot(主に F707 向けの)の関連製品やコンバージョンレンズの収集に走っていたせいもあります。
2 位の新製品情報は言うまでもないでしょう。しかし、今年秋の新製品発表ラッシュにはすごいものがありましたね。それに続いた Sony Dream World 2002 もすごかったですが・・・。3〜5 位に入っているソニー関連全般、VAIO 関連全般についても、この SDWE2002 と前後して発表された様々な戦略製品・サービスの多さを表しています。
同じく 3 位に入ったのは Sony Style 関連情報。今年は昨年とは比べものにならないほど多くの企画・イベントを打ち出してきました。見ているこちらが心配になってしまったくらい(笑)。私も春の「Meet SonyStyle!」イベントで VAIO U を見るためにわざわざ大阪まで足を運んだことは、今となってはいい思い出です(^^;
5 位の AV・ホームシアター関連は、今年後半の私のトピックでしたね。夏以降はホントに毎日ホームシアターのことしか考えていなかったような気がします(笑)。アンプからプレイヤー、ウーファ、プロジェクタまで一気に買った上に CoCoon までレンタル(?)してしまったからなあ(^^;たぶん、この熱はまだ当分冷めることがなさそうです。
7 位の CPU 情報は毎年必ずランクインしているカテゴリ。今年は Athlon のモデルナンバー化(あれって今年でしたよね?)、Mobile Pentium 4 の登場からクロックの 2GHz 到達、デスクトップ用 Pentium 4 では 3GHz オーバーと Hyper-Threading、徐々に明らかになってくる Banias の詳細、などいろいろな話題がありました。Transmeta では TM6000 がキャンセルされ、コードネーム Astro(TM8000)のパフォーマンスがすごいらしい、というある意味モバイラーにとっては大きな期待を抱かざるを得ない情報なんかもありました。来年はいよいよ Banias と Astro が製品化されるとあって、ノート PC ユーザーとしてはますます目が離せない年になりそうです。
8 位は他社製品情報。昨日も書きましたが DynaBook SS、記念限定 ThinkPad X30、MURAMASA、InterLink XP など各メーカーから力の入ったモバイルノートが登場してこの Column としても取り上げずにはいられませんでしたね。
9 位のイベントレポートについては、Sony Style 関連情報とも重なるところがあるのですが、やはりこの 9 月の SDWE2002、10 月の WORLD PC EXPO に加えて Sony Style がたくさんの新製品体験イベントを打ってきたことが大きいです。7 月に初めての実店舗を持ったソニスタですが、本当にこの場所をうまく活用していますねー。
10 位はブロードバンド関連。今年は 8〜12M の ADSL が一般化して ADSL もかなり普及を見せましたが、私も 1.5M から 8M への切り換えに失敗し、引っ越しを機に So-net 光を導入しました。ADSL の導入のときもその速さに衝撃を受けましたが、100M の速さにもびっくりしました。この FTTH も徐々に値下がりし始め、So-net も東京電力意外に USEN とも提携するなど、来年はいよいよ FTTH のシェアも一気に拡大する年になるのではないでしょうか?

そういえば、今年は私の所有マシンに関する話題がベスト 10 に入りませんでしたね。C1MSX、U3/P と 2 台のマシンを購入したにもかかわらず、あまりこの Column で触れることをしませんでした。一応、毎日ちゃんと使ってはいるんですけどね・・・ま、それだけいじるところがなくなってしまったということだろうと思いますが、来年は C1MSX の保証期間が切れますし、おそらく 1.8 インチ HDD の大容量化が進むでしょうから、とりあえず HDD の換装あたりから手をつけてみようかな、と思っています。

振り返ってみると、今年はホントに「U」に振り回された一年であったような気がします。あとは、ホームシアターと SDWE2002 に関連するソニーの「ユビキタス“バリュー”ネットワーク」戦略にまつわるお話と・・・という感じでしょうか。しかし、秋から冬にかけて発売された数多くの製品は、まだまだ手始めに過ぎないでしょう。現在出ている製品はおそらくまだ「種を蒔いた」というレベルで、来年以降それらの製品・サービスがますます有機的に繋がり始めることになるでしょう。まだ詳細が明かされていない「QUALIA」が市場に現れるのも来年ですし・・・。そういう意味では今年は、10 年後くらいにソニーの歴史を振り返ったときに 9.14 の SDWE2002 がソニーにとっての大きなターニングポイントであった、と言えるような一年になっているのかもしれませんね。

VAIOethics としてのこの一年は、本当にたくさんの人に支えられ、応援されて進んできた一年でした。開設当時は想像だにしなかった 1,000,000Hit を突破してしまいましたし・・・と、振り返ってみれば今年が始まったときには 500,000Hit にも到達していなかったんですよね。すごいことです。改めて、今年一年分、皆さんに感謝したいと思います。
しかし、今年一年は引っ越しをはじめいろいろありすぎて、今年前半のことはもう遠い昔のことのような気がします(^^;ほんと、ここ 1〜2 年はいろいろあったなあ。

みなさんの一年はいかがでしたでしょうか?
それでは、お互い良い新年を迎えましょう。


[ Brown Sugar 的ランキング 2002 (2) −ノート PC 編− ] 2002/12/30(Mon)
トンネルを抜けると、そこは雪国だった。

それって歌の歌詞か何かですか?あっ、ちがう、それ宮沢賢治ですね。<違います

・・・というわけで、実家に帰ってまいりました。何やら私が富山駅に到着した 30 分ほど後に某田中耕一さん(全然某じゃない)が授賞後初めて帰省されたらしく、報道陣やら見物客やらで今まで富山駅で見たことないくらいごった返してました。
富山は昨日まで降っていたという大雪の残雪が残り、冬の風情を醸し出していました。とはいえ、道中越後湯沢の積もりぶりはともかく、富山の市街地ともなると少ないものです。久しぶりに帰ってきた身としては、多少積もっていてくれた方が面白かったような。
結局 CoCoon は持って帰らず。手荷物には大きすぎるし、送ると配送+番組表受信で中二日×2(往復分)くらい無駄になるので、東京の自宅にて番組を録り貯めておいてもらうことに。東京に帰る日が楽しみです、どれだけネタになりそうな番組を録っておいてくれるかが(笑)。

では、早速ですが昨日の続き、ノート編を行ってみましょうか。

ベスト 1: ソニー VAIO PCG-U1
今年のノート PC のベスト、といえばこのマシンであることを疑う人はほとんどいないでしょう!というくらい、今年の PC 業界に一石を投じたモデル。このマシンを初めて見たときの衝撃はある種初代 505 が登場したときのそれに匹敵するかもしれません。私も発売前の製品を見るためにわざわざ大阪まで足を運んだ(しかも特急の始発で!)くらい、強いインパクトを持って現れた製品でした。
もはやスペックとかそういう話は出すまでもありませんよね。初代 505 あたりではかなりスペック的な無理をしていたのが、U1 ではモバイルには十分なスペックを詰め込みながら、この小さな筐体を実現できたという事実には、初代 505 からの 4 年半の年月を実感せざるを得ません。後継の U3 と併せて、今までの VAIO から買い換えた/買い増した人は何人くらいいるのでしょうか?(^^;
それにしても、VAIO W にしても VAIO U にしても、(今までの VAIO C1 や VAIO M といった製品とは違い)「今まで全く存在しなかった新しいジャンルの製品」というわけではないですよね。液晶一体型デスクトップも、A5 サイズ以下のミニノート PC も、今まであらゆるメーカーから何度となく発売され、商業的にそこまでの成功を得ることができず消えていった、そういうジャンルの製品だったように記憶しています(もちろん、NEC simplem や IBM PC110 のように一部で高い評価を受けた製品はありましたが)。そういったジャンルの製品を再研究し、開発・発売してヒットさせ、競合メーカーからフォロワーを排出する、というのはもちろん VAIO のブランドイメージのなせる技、という部分はあるでしょうが、確実に製品のキモとなるポイントを押さえ、人々が「欲しい」と思えるセールスポイントを明確にするという点は、ソニーの強い競争力を裏打ちするものなのかもしれませんね。
秋冬モデルで衝撃のカラーリング変更を行い、市場にセカンド・インパクトを与えた U3 も私の物欲臨界点を超えてくれましたが(笑)、初出時のインパクトの強さと「U」というコンセプトを確立した功績を讃え、PCG-U1 を今年のベスト 1 としたいと思います。

ベスト 2: ソニー VAIO PCG-GRX92G/P
昨年、往年の名機 XR シリーズの後を受けて登場した GR シリーズも、今年は超高級志向の GRX シリーズとバリューモデルの GRS シリーズに分化しましたよね。このハイエンド GRX シリーズにノート PC 初の DVD-RW ドライブを搭載してユーザーに驚きをもって迎えられたのが PCG-GRX91G/P でしたが、こちらは Sony Style 限定でしかも数量超限定という、私すら現物を見たことがない激レアモデルなので、残念ながら選外。GRX91G/P が出荷開始されるかされないかのうちに発売となった一般販売店向けの後継機・PCG-GRX92G/P を選出させていただきたいと思います。GRX91G/P と GRX92G/P では基本スペックこそ同じですが、DVD オーサリング関連のバンドルソフトウェアなんかは GRX91G/P の方が微妙に充実していたりします。でも、ほとんど手に入らないんじゃねえ。っていうか持っている人がいたら教えてほしいくらいです(^^;
Mobile Pentium 4 2GHz-M を筆頭とした現在考えられる限りノート PC 最強のスペックに、XR の血統・ステンレスメカキー、505 の血統・マグネシウムボディ、GR の血統・ツインファンサーマルクーリング機構、16 インチ液晶、DVD-RW、Giga Pocket with MPEG2 R-Engine。これ以上何を望むでしょうか?デカいこと以外に(笑)。GRX91G/P と GRX92G/P は結局登場しなかった VAIO 5th Anniversary モデルといっても良いくらいの出来でしたねー。XR の跡を継ぐにはややインパクトの弱かった「GR」を名実ともに「VAIO のフラッグシップ」の地位に押し上げたのがこの GRX のこだわりであったような気がします。

ベスト 3: ソニー VAIO PCG-C1MSX
今年は U のインパクトが強すぎて、他のマシンの印象があまり強くないんですね(^^;というわけで、というわけでもないけど、私の購入した PCG-C1MSX をベスト 3 に。U1 と悩んだ挙げ句 C1MSX に走ったわけですから、やはり C1MRX からの現行 C1 のデザインと、VAIO ノート初の Giga Pocket 搭載は私にとってかなり大きかったといえます。ただ、世間的には VAIO U の陰に隠れてあまり日の目を見なかったモデルではありますが(笑)。
それまで使っていた C1VJ に比べ、格段にスペックアップした良いマシン(キータッチを除いて)でしたね。初めて使った Giga Pocket は案外使いよく、個人的にもけっこう気に入っているのですが、ハードウェア MPEG-2 エンコーダはともかく、デコード側がソフトウェアだったのがちょっと厳しかったです。ある意味、C1MSX で Giga Pocket を使ったことが、私に HDD ビデオレコーダの専用機を使ってみたい、という気持ちを抱かせて現在に至る・・・という感じです(^^;

今年のノート PC ベスト 3 はこんなところでしょうか。今年は極薄 DynaBook、クレイドル MURAMASA、ThinkPad 10th Anniversary Edition、Victor InterLink XP と何気に面白いマシンが多かったような気がしますが、いずれもビジネスユースを前提としたものばかりであったこともあり、そのどれもが「U ショック」の前で印象が薄くなってしまったような(^^;それでも、インパクトのあったマシン達はどれもが何かしらの特徴を持ったモバイル重視のマシンであったということは、Banias や Astro(TM8000)の登場する 2003 年に向けて、良い材料が揃ってきていると好意的に受け止めていいのかな?と思っています(ま、本当の意味でのモバイル PC のパラダイムシフトにはあと数年を要するでしょうが)。
逆に、VAIO ノートも今年は VX、NV とかなり実験的な製品をいくつか繰り出してきましたが、結局不振に終わっているような気がします。やっぱり、VAIO U くらい「ソニーの気合」が感じられるモデルでなくてはならないのでしょうか。

来年は、どんなマシンが我々をワクワクさせてくれるんでしょうね。私の 2003 年は、とりあえず今の仕事マシンがスペック的に辛くなってきたところがあるので ThinkPad X31 あたりに逝きそうな感じはあるのですが、あとは ULV Banias と Astro 次第かな。


[ Brown Sugar 的ランキング 2002 (1) −デスクトップ PC 編− ] 2002/12/29(Sun)
昨日より、夜外出先から帰ってくると CoCoon がぼんやりと碧く光ってお勧め録画をしてくれていることを私にアピールしてくれています。まるで、新しい芸を覚えた愛犬が、私にご褒美を求めるかのように・・・かわいいヤツめっ。
で、明日は朝から新幹線に乗って帰省する訳なんですが、この CoCoon を実家に持っていっていじいじしてやるべきか、それともこのまま置いておいて東京に帰ってくるのを楽しみにしておくべきか、非常に悩んでいます。だって、ちゃんと教育してやらないと「音楽」のキーワードで NHK のど自慢まで引っかけてくるんだから(汗

さて、年末ギリギリになってしまいましたが毎年恒例・Brown Sugar が選ぶ今年のベストマシンを発表したいと思います。
ではでは、逝って行ってみましょう!!

ベスト 1: ソニー VAIO PCV-W101
2002 年のデスクトップ PC のベストといえば、もうこれしかないでしょう。実に売れまくったモデルであり、その価値というのはこの秋冬モデルにて富士通、NEC が相次いでそっくりな(PC に詳しくない人からすれば本当に見分けがつかないようです)対抗機種を投入してきたことからも分かるとおり、疑うべくもないところでしょう。
春先のメモリ・液晶パネルの高騰や円安の影響を受けて+\30,000 でリモコンの付属した(笑)後継機種の「PCV-W101A」や Pentium 4 系 Celeron を搭載して大きくパワーアップした「PCV-W102」も登場しましたが、今まで大成功した事実の少ない「液晶一体型デスクトップ」というカテゴリを世に認めさせるに至った功績を評価して、初代 PCV-W101 を今年のベストデスクトップに選定したいと思います。ハードウェア的には同じ仕様の W101A を併せて、後継機種が発売されるまで 3 四半期の間一つの機種がこれだけ長く売れ続けたというのも見逃せません。これは、もはや PC 市場が短いライフサイクルで矢継ぎ早に新しいスペックのマシンを投入して売れていた時代が終わり、PC 自体のデザインやスタイルが重視されるようになった結果、と言えるでしょうね。もちろん、これは一般ユーザーにとって今や PC のスペックなどローエンド機でもオーバースペック、といえるようになってしまった現状がもたらしたものでしょうが・・・。
ちなみに、私が今最も欲しいと思うデスクトップも VAIO W なんです。これで十分なんだよなあ。安いし。

ベスト 2: ソニースタイル Network VAIO PCV-JX11GN Winter Edition
安くてコンパクト、そこそこ拡張性もあって、なおかつ Giga Pocket でテレビまで観れてしまう PC。これをベストバイの一つに選ばずにいられようか、いやいられない(反語)。Athlon XP 1500+、80GB HDD というスペックは現行の W102 に劣らないにも関わらず、ハードウェア MPEG-2 エンコーダ/チューナユニットを搭載して \100,000 を切る販売価格(ディスプレイ無しの場合)はお買得以外の何者でもありません。実際、この秋冬モデルで後継の JX12 から Giga Pocket が外された上に Duron にスペックダウンしたときは私もちょっと JX11GN の方にくらっときましたが、冬モデルでさらに安くなってかなり魅力が増しました。もし私が今デスクトップ VAIO を買うとしたら、W102 と JX11GN でかなり迷うだろうなあ。
とはいえ、「Network VAIO」のキモとなっている「ネットワークサービス」の部分に関しては、初めて JX10GN が登場したときからそこまで大幅な進歩を見せられていないことも事実。秋には初のノート版 Network VAIO が NV シリーズで登場したものの、相変わらず「余計なモノがついていなくて安い VAIO」とか「クリーンインストール VAIO」程度の認識しかされていない部分がありますよね。Sony Style 自身が「Home Network Style Lab.」というサイトを立ち上げて奮闘している様子は解りますが、まだまだ「Network VAIO」というブランド、いやサービスまで全て含めた一つの製品として「Network VAIO」を世に認知させるに至っていないような気がするので、決定打を放つためには何か起爆剤が必要なのではないでしょうか。そういう意味では、もう少し「ホームネットワーク」という考えが一般化して、あらゆるソニー製品(に限らなくとも良いのですが)が繋がってきたときに Sony Style が「ソニー製品あるいは PC や情報家電を全て包含できるネットワークサービス」みたいなものを提案できたとき、が Network VAIO の本当の誕生の瞬間なのではないでしょうか。

ベスト 3: ソニー VAIO PCV-RZ60
ベスト 1、2 までを VAIO のいわゆるローエンドマシンが占めてきました。VAIO に限らず PC は本当に数多くの機種が存在するはずなのに、主に目にとまるのはこういうエントリーモデルばかり・・・今、クルマを馬力や最高速度で語るのが一部のマニアにしかいなくなったのと同じように、PC も CPU クロック?メモリ規格?ナニソレ?という時代になってきましたよね。できるだけ高いスペックのものを買わなければすぐに時代遅れになった数年前の PC と違い、今の PC は省スペースとかデザインの好みとかまで含めて、「生活としてどれだけ快適になるか」を基準に選ぶ時代になったと思います。そろそろ PC にも「Small Confort.」とかみたいなキャッチコピーが出てきても良い頃じゃないかな。
そんな中、ベスト 3 に挙げるべきモデルは・・・特に見あたらない!(汗)個人的にそこまで惹かれるモデルって他には特になかったんです。去年は欲しいと思っていた MXS も、ホームシアターとかピュアオーディオの世界に入ってしまったお陰で「なにも PC でやらなくても・・・」というステータスになってしまいましたし、速いマシンも・・・そんなに要らないかなぁ・・・という気分なので。そこに敢えて挙げるとすれば、リニューアルしたフラッグシップシリーズ・RZ の中堅機「PCV-RZ60」でしょうか(価格と性能のバランスを考えて、敢えて中堅機を選んでみた)。2.53GHz の Pentium 4 に DVD-RW は今年の高級機における定番というスペックですが、特筆すべきは「Giga Pocket Engine DX」でしょう。明らかにこれまでの Giga Pocket とは一線を画した画質。エッジのしっかり立った画で、いかにも PC で録画しました的な風合いがないというか、これならば「ルームリンク」で大画面のテレビで観ても全然違和感のないレベルに到達することができたのではないでしょうか。去年 DVD-RW を搭載してきた RX シリーズはどちらかというと「DV 編集・DVD オーサリング機」という性格が強くなっていたような気がしますが(VAIO R でノンリニア編集をした経験を持っている私としては、Rx シリーズにはこちらの路線の方が向いている気がするのですが)、Giga Pocket Engine DX の開発によって RZ シリーズは再びビデオ PC の定番として返り咲いたな、という印象があります。ただ、この Giga Pocket Engine DX の画質を本当の意味で活かせるのはやはり大画面に映したときだと思うので、当然「ルームリンク×VAIO RZ」という組み合わせが推奨されるとは思うのですが、その割には(以前も書きましたが)マーケティングの場面においてルームリンクや VAIO RZ の対象ユーザーがぼやけてしまい、本当にニーズのある層に RZ の良さをアピールしきれていないような気がします。この価値をうまく認知させることができれば RZ シリーズだけでなく「ルームリンク」やホームネットワーク全体の普及に繋がるのでしょうが、それができないとやっぱり VAIO W とか JX11GN みたいな機種に流れるんだろうなあ。

・・・という感じで決まった個人的・今年のデスクトップ PC ベスト 3。VAIO で占められているのはサイトの方向性ということもありますが、それ以前に他に面白いと思えたデスクトップ PC がなかったことの方が大きいです。強いて挙げるとすれば、NEC と富士通の真似っこ VAIO W か新しくなった iMac くらいのものかな。全く新しい視点で「欲しい」と思えたマシンは、VAIO でも W シリーズしかなかったような気がするくらいなので、今年はある意味デスクトップ PC 不作の年だったのかもしれません。来年は、いよいよ本当に「ホームネットワーク元年」となるのであれば、ホームサーバとしてのデスクトップ PC の役割も出てくるので、もう少し新しい価値を創造してくれそうな気もしますが、むしろそれすらもアプライアンスや NAS、HDD ビデオレコーダに奪われしまうのではないか、と少し危惧しています。

そういえば、昨年のランキングでは

> とりあえず、来年はデスクトップを 1 台買おうかと。

ということを書いていましたが、振り返ってみると買ったのはノート 2 台。それもミニノートばっかり(^^;やっぱり、今面白いのはそっちなんでしょうかね?来年は Banias、Astro と CPU のパラダイムシフトが起こるので、更にこの傾向に拍車がかかりそうな・・・。


[ EPG ] 2002/12/28(Sat)
仕事マシン(ThinkPad X21)の HDD を換装しました。
ちょうどプロジェクトが一つ終わってちょっとキリのいいところだったので、最近開発やテストでいろいろいじって不安定になっていた OS を再インストールしようと思い立ったのですが、何かあったときのために再セットアップ中にもすぐに以前の環境に戻せるよう、新しい HDD にセットアップしてそちらの環境が落ち着くまでは旧 HDD もフォーマットせず取っておこう、ということで。
換装したのは IBM の 40GB 5,400rpm HDD「IC25N040ATCS05」。今まで使っていたのが一年半前の「IC25N030ATDA04」なので、ちょうど 1.5 世代くらい新しいドライブという感じになりますかね。密かに HDD を買うのも久しぶりだったりする・・・。
とりあえずベンチマークだけ。


Read
Write
Copy
Drive
IC25N040ATCS0524104183542274C:\100MB
IC25N030ATDA0416676154652260C:\100MB

なんかかなり速度が違いますね。読み込み速度なんて 50% 増しですか・・・これはすごいかも。とはいえ OS もインストールし直しているし、IDE ドライバや DirectX のバージョン(DirectX は最近リリースされた DirectX 9.0 を導入)も違うので、完全に同一な条件で計測したわけではないですが、普通にエクスプローラ等を操作しているだけでも速度の違いが体感できるくらいなので、やはりかなり速くなっているのでしょう。プラッタ容量が大きくなった以上にバッファが 8MB になっていることが大きいかな。HDD が高速になりかなり快適な環境になったわけですが、これだけ速いと 30GB プラッタ・16MB キャッシュ・5,400rpm というほぼ最強スペックの東芝MK6022GAX」も早く使ってみたくなりました。まだまだ高い(\40,000 程度)ですが・・・。
ちなみに、動作音は 4,200rpm のものに比べて若干うるさいかな、という程度。多少騒音は増えてますが、ボールベアリングだった頃の HDD と比べれば全然静かです。アイドル時は気にすれば気になるかな、くらいで普段からあちこちでノイズの発生しているオフィスで使う分には全く気になりません。もう少しうるさいものかと思ってました。
本当は昨日で仕事納めで、かつ作業もそれほどなかったので、今年最後の出勤日に OS をキレイにして新しい環境で新年を迎えよう!と思って作業していたのですが、そういう日に限って急に細かい仕事とかミーティングが入ってくるもので・・・結局、残り半分以上の作業を今日自宅ですることに(泣)。ま、今の忙しい時期に 9 連休ももらえるんだからガマンしよう・・・。


さて。
CoCoon ですが、その後何度設定を見直してもいっこうに番組表が受信されず、このままでは全く録画も何もできないまま返却しなくてはならない!!という状況になったため、このままではいけない、と思ってテクニカルサポートセンターに電話してみました。
口頭で設定を確認したところ、チャンネル設定も問題ないようなので、SS の方が「少し調査して、後ほどおかけ直しします」というので、かけ直してもらった後、一から設定の見直し。

サポートセンター)「念のためご確認させていただきますが、お住まいはどちらでしょうか」
Brown Sugar)「東京都、大田区です」
サ)「地域設定は東京 23 区になっていますか?」
B)「はい。42 番の東京 23 区になっています」
サ)「番組表の受信チャンネルは何 ch になっていますか?」
B)「6ch です」
サ)「番組表の受信時刻はどのようになっていますか?」
B)「11:05AM と、2:30PM です」
サ)「現在時刻の設定は問題ありませんか?時報より 3 分以上ずれていた場合、正確に受信できない場合があるのですが・・・」
B)「ええ、現在時刻通りで問題ありませ・・・、!!!(絶句)」
サ)「そうですか、大丈夫ですか。では・・・」
B)「(遮るように)あっ、あのっ、ご、ごっ午前と午後が間違っていますっ!!(しどろもどろ)」
サ)「(あくまで冷静に)そうですか、それでは再度現在時刻をご設定いただいて、そうですね、今からであれば本日中に番組表が受信できる可能性もありますから、ご確認ください」
B)「はい、分かりました・・・(申し訳なさそうに)」
サ)「後日こちらから再度ご確認のお電話を差し上げた方がよろしいでしょうか?」
B)「(更に恐縮して)いえ、大丈夫です・・・何かありましたらこちらからお電話させていただきます」
サ)「それでは、ありがとうございました」
B)「(これ以上ないくらい腰は低く)こちらこそ、どうもありがとうございました・・・(電話を切る)」

というやりとりの末、電話から約 30 分後には見事!番組表の受信に成功したのでした!!パチパチ(←っていうか、カッコ悪っ)。
ほら、最近死ぬほど忙しくて、新しく届いた機器類も真夜中に帰ってきて朦朧とした意識でいじっているくらいだから、気づかなかったんですよ(と言い訳してみる)。

ともかく、無事番組表が受信され、現時点で既に数本の番組が CoCoon に録画されています。まだ学習を始めたばかりなので、例えば「音楽」というキーワードだけで間違っても私が観ないような番組を引っかけてきたりというのが多いですが、でもこの使用感は面白いですね。テレビに「時間軸」という概念がほとんどないに等しいというか・・・。このあたりはまた別途まとめたいと思いますが、でもいくら言葉で言っても伝わらないような気もします。この新しい感覚は、実際に使ってみないと分からないかも。

なんだかんだで届いてから 10 日近く何もできませんでしたが、そんなわけで今日から約 1 ヶ月間、私の新しいテレビ生活の始まりです。果たして、CoCoon はほとんどテレビを観ない男に何をもたらすのか・・・。


[ So-net FTTH ] 2002/12/26(Thr)
So-netUSEN が FTTH 接続サービスで提携。
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/25/njbt_01.html
▽So-net の FTTH サービスといえば東京電力系の「So-net 光」でしょうが、これに USEN 系の FTTH が加わることになります。
▽FTTH はひとつ持っているのになぜ?と思いますが、完全にインフラである東電と比べて現状でそれなりのブロードバンドコンテンツを擁する USEN と So-net ではサービスやコンテンツの相互補完関係が期待できます。
▽当面は両インフラベンダー同士でサービスエリアの補完という部分も期待できるでしょう。
▽USEN ということは、今の USEN と同じ土台のものが使えるとすると固定 IP が提供される可能性も十分にあるわけで。
▽現在 So-net 光ユーザーである私としても非常に気になるところですが、乗り換えは容易なのでしょうか?
▽どうも名称が「So-net FTTH」となり「So-net 光」とは完全に別になりそうなので、手続とかも含めてけっこう面倒そうかな。
▽でも So-net 光の半年縛りが解ける 4 月になったらちょっと考えてみよう。

▽今日の Column は某所の日記を意識してみました。
▽一文がミニマルにまとまるので、文章が冗長になりがちな私にはむしろいいかも。特に今日みたいにダウン寸前の日には。(笑


■今日の U20 絵日記

でべそのような 5cm の富士

▽夕方、会社の窓から見えた夕焼けがあまりに美しかったので思わず最上階に上って写真を撮ってしまいました。U20 カバンに入れててよかった〜。
▽なんと富士山がよく見えること。冬だから、空気が澄んでいるんですね。
▽というか、都会でもこれくらいに空気が澄むものなんですね、冬は。
▽さすがにこれだけコントラストがダイナミックな画だと、暗部や空がざわざわした感じになってしまいますね。
▽でも雰囲気はすごくよく撮れるなあ。やっぱりこのカメラけっこういけてます。


[ いつかのメリークリスマス ] 2002/12/25(Wed)
ゆっくりと 12 月のあかりが灯りはじめ 慌ただしく踊る街を誰もが好きになる−−−


クリスマス?なんだそれは、うまいのか(ぉ


いやね、いいんですよ。世の中が幸せそうなカップルで溢れ返っていようとも、別に羨ましくなんてありません。ちょっとしか(←思うんかぃ)。一人なら一人なりの楽しみ方はあるし、世間がハッピーなら自分もハッピーじゃないですか一般的に言って。
でも、世の中が浮かれているこんな時期に

なんで私はこんなに働いているんだぁぁぁ。

三連休も仕事仕事でまともに休みなんか取れなかったし、昨日(正確には今日)なんて帰宅したのはもうサンタクロースも店じまいしているような時間ですよ。新聞配る時間ですよもう。ただでさえ忙しい時期なのに、こういうときに限って緊急ミーティングだトラブルだ・・・はああ〜。せっかく購入したプロジェクタも、買ってからまだ 2 本しか通しで DVD を見ていませんし、CoCoon に至っては購入日以来まともに触れてすらいません(泣)。神様、こんなボクにささやかでもいいから幸せをクダサイ(←※注:仏教徒っていうかむしろ無宗教)。
そんなこんなでここしばらく更新頻度が若干落ちていますがご容赦を。まだ新製品とかニュース系が落ち着いている時期で良かったです。


・・・という愚痴はさておき。
CoCoon と一緒に届いたレンタル(違)の無線 LAN コンバータ「PCWA-DE50」の使用感について今日は触れたいと思います。
ちょうど数日前の PC Watch の記事にもありましたが、
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1205/mobile182.htm
一応「VAIO」のロゴが入って VAIO の関連製品という形は取っているものの、IP ベースの Ethernet の物理層を一部無線に置き換えるといっていい性質のものなので、CoCoon をはじめとする情報家電にも使える、というか、基本的に Ethernet ベースのネットワークを無線化できるもの、と考えて良いでしょう。
そんな雰囲気なので、とりあえず繋げば特別な設定なしにアクセスポイントを探してくれるんだろう、と思っていたら、どうもネットワークに繋がらない。一旦 PC に接続して設定ユーティリティを立ち上げた上で、アクセスポイントを検索することで事なきを得ましたが、そうでなければ基本的に設定ができる PC があることが前提になっているようです。PC からの設定は AP の検索まで含めてほぼ全てが自動設定でいけてしまうので、PC での使用を前提とするとかなり使い勝手は高く、(来年は .11g流行するかもしれないことを考えても、外出先ではほぼ .11b がメインで、より広帯域の無線 LAN はホームユースがほとんどになるであろうことを考慮すると)自宅のデスク PC−ルータ間の Ethernet の無線化に利用しても悪くはないかな、くらいの製品であるように感じます。
しかし、こと CoCoon 等の非 PC 系家電(厳密に言えば CoCoon も中身は Linux なので PC の一種といえば一種ですが)ではそんな感じであることもあるので、多少ユーザーを選ぶでしょうね。というか、住環境によっては無線化が必須ともいえるこの手のデバイスで、無線化に PC が必要というのはちょっと敷居が高いかもしれません。逆に言えば、CoCoon は家電からのアプローチの製品といっても、まだまだ PC を出自とするユーザーを当面の対象としているんだな、ということがよく分かります。だって、ビデオデッキの買い換えに CoCoon を勧められて、買ったは良いけどネットワークが必要です、無線化した方が良いです、でも無線 LAN の設定には PC が必要です、と立て続けに要件を提示されたら PC とかネットワークを知らないユーザーさんがそれを聞いたらまず引くでしょう。他社のいわゆる「ホームサーバー」も
http://pc.watch.impress.co.jp/docs/2002/1220/hot235.htm
まだまだまだまだ試行錯誤中という段階みたいですし、今までホームネットワークやワイドバンド無線 LAN の普及に積極的だったソニー自身ですらこの程度なのですから、本格的に「どこの家のお父さんでも」導入できるホームネットワークというものは、UPnP が本格的に普及するまではやってこない話なのでしょうか。
CoCoon をはじめとしてネットワーク AV 機器というのは徐々に増えてきていますが、こういう敷居の高さとかを考慮するとその前に来年くらいからしばらくはネットワークをあまり重視しないタイプの記録型 DVD を備えた HDD ビデオレコーダが流行りそうな気がします。あとは、二世代目以降の CoCoon シリーズと、Blu-ray の動向次第・・・という雰囲気になるのかな?

ちなみにうちの CoCoon ですが、まだ 1 秒たりとも録画できていません(泣)。時間がないことに加えて、どうも設定がうまくいっていないのか、ウチの電波状態が悪くて EPG の番組表が受信できていないのか・・・という感じなのですが、とにかく何も録れていません(T_T)。このままでは何もできないまま返却期限を迎えることになってしまうので、今週末までには何とか時間を見つけて使えるようにしてやろうとは思いますが。
でも、どなたかいいアドバイスをお持ちの方、よろしくお願いします。


・・・と、こんなことを書きつつ、疲れ果てて帰ってきた挙げ句に、コンビニでバイト上がりっぽい三人組のサンタクロースがビールを買うのを尻目に買ってきたベビーサイズのスパークリングワインを瓶のまま呷りつつ、終わっていく私のクリスマス。はああ〜。


立ち止まってる僕のそばを 誰かが足早に 通り過ぎる 荷物を抱え 幸せそうな顔で−−−


[ Millions of Appliciations ] 2002/12/22(Sun)
1,000,000 アクセス突破しました。いつもながら、誠にありがとうございます。

このサイトを開始した当初には、10,000 アクセス行けばいいな、くらいのつもりだったので、5,000 アクセスに到達した頃に当初同じ頃からサイトを運営していたたかぽん♪さんから「これで半分ですね!」みたいなメッセージをいただいていたことを思い出しました(^^;今となっては懐かしい思い出です(笑)。

記念ということで、今日くらいはちょっと昔話でもしましょうか。このサイトができるまでのお話を。

コンピュータ歴がかなり長いと思われがちな私ですが、実際にまともに PC を触ったのは大学に入ってからだったりします。
それまでは、親が自身のコンピュータの勉強用に、と言って買った MSX2 が私のゲームマシンになっていたり(笑)中高生の頃に学校にコンピュータ室ができて FM-TOWNS が導入されたり、それに伴って同級生が TOWNS を買ってもらったりしていましたが、その程度で私自身はほとんどコンピュータといえばファミコン以外ほとんど縁がなかったくらいです。ワープロ専用機はけっこう使っていましたが。
1996 年ですかね。大学に入って間もない頃、講義によっては教授が「レポートはできる限りワープロで出すように」と言われたことがあったりして、ワープロが必要になったんですが、両親に相談すると「どうせならパソコンの方が必要なんじゃないか」みたいなことを言われます。当時の私はほとんどワープロ専用機しか知らなかったんですが、なるほどと思い(と言いつつウチの両親もほとんど PC は知らなかったんですが)PC を買ってもらえることに。最初に買ったのは、IBM の Aptiva でした。なんというか、最初の頃はイメージだけで Apple の PowerMac が欲しいと思いつつ高すぎて買えなかったという経緯もあり、国産メーカーよりも横文字のメーカーのものが欲しいと思い、IBM を選びます。といっても当時の Aptiva ではローエンドで、Pentium 133MHz とかでした。ミーハーとか言うな(ぉ
もともとパソコンに明るくなかった私は、当時はせいぜいファッションとかスポーツとか音楽くらいにしか興味のなかった典型的な大学生だったため、Aptiva もたまにレポートを書くときに起ち上げる程度でほとんど使っていなかったのですが、徐々に周囲にインターネットメールを使える人の数が増えてきて、私もメールを使ってみたくなります。
はじめ、よく判らないままに MSN を選択するものの、高いのとなかなか繋がらない(当時はダイヤルアップだったので)のとで 3 ヶ月もたずにサクッと So-net に切り換えます。今となって So-net ともはかなり長いになりましたが、当時は有名なソニーのプロバイダだから、とかいうミーハーな選択基準でした(笑)。

一旦ネットワークに繋がってからの私は早かったですね。大学が理工系の単科大学ということもあり、マニアな友人には事欠きません(笑)。一年経つ頃には、Aptiva はマザー以外のパーツはほとんど換装されてしまいましたし、改造系のネタ収集のために Aptiva 系のフォーラムに出入りしたこともありました。
その後、当時としてはごく自然な流れとして自作 PC の世界に目が行き始めます。

その頃ですかね。当時 PC 関連の雑誌をけっこうよく買って読んでいたんですが、その記事の中で見つけた「Cyber-shot」に一目惚れします。初代 DSC-F1 でした。なんだそのデザインは!なんだその回転レンズは!!ということで、すごい勢いで F2(ちょうど F1 と F2 のモデル切り替えの次期でした)を購入します。別にカメラが好きだったわけでもないんですが、Cyber-shot のデザインに惹かれてかなりの勢いで買っていた記憶があります。このカメラの写真を活かすために個人サイトを作ったり、所属サークルのサイト(何故か後に公式サイトに発展)を作ったりします。1997 年の夏頃の話です。
元々オーディオ機器が好きだった私なんですが、この頃は KENWOOD とかが好きでした。So-net、Cyber-shot と何かソニーがたまたま続いたこともあり、徐々にソニーというメーカーが気になってきます。ちょうどこの頃、全く初代の VAIO「PCG-F707」「PCV-T500」が発売されます。でも、当時の VAIO の印象は「ちょっと他メーカーとは経路が違うし、ソニーだからカッコ良さそうだけど、普通の PC だし高いでしょ」という感じでした。当時は PC は自作派だったので、さしてその頃の VAIO は気にも留めていませんでした。ただ、ホワイトというかアイボリー一色なそれまでの PC とはちょっと違いそうだな、という印象はありました。

その年の冬の話です。私にとって衝撃的な出会いが訪れます。
通学のため毎日乗っていた電車の中吊り広告に出ていた「PCG-505」の写真に激しい衝撃を受けてしまいます。一応新製品ニュース自体は PC Watch で見ていたので情報としては知っていたのですが、薄さを最大限に強調したその広告に目を奪われてしまい、その後「VAIO 欲しいなあ」と思い始めます。

それから先輩の紹介で DTP 関連の会社でバイトをしたりして、Adobe をはじめとする多くのデザイン、出版系のアプリの使い方を覚えます。稼いだお金で初の自作機(100MHz FSB が出た当初の Pentium II)を組んだりして、PC 関連のスキルが上がってきた頃です。
その頃かな。PCG-505 の後継機種・PCG-505EX が出たところまではトレースしていたのですが、その後「VAIO 505 は PCG-505EX、505X の最終出荷分を最後に販売終了する」みたいな噂を耳にします。ちょうど 505 対抗の Mebius PC-PJ1 が出たり、Let's Note、ThinkPad 535、560 などモバイル系のノート PC が充実して、自作一辺倒だった私の周囲でもモバイルノート PC が注目されるようになっていた時期です。VAIO 505 は 4 年になって研究室に入るまでには絶対欲しい、と思っていたのに、なくなってしまうのか・・・と思っていた矢先、PCG-505EX のメモリを 64MB に増設した「PCG-505EX/64」が発売されます。かなり焦らされモードになってしまっていた私は、ついこれに飛びついてしまいました(^^;今にして思えば、モデルチェンジ手前の在庫処分的なモデルだったといえばだったのですが・・・。

その後しばらくは 505 も普通にモビリティの高いノートとして日々活躍してくれます。当時 505 はどこに持って行っても注目されるマシンで、かなり鼻が高かったですね。DSC-F2 と赤外線通信をしたりして楽しんでいました。通信手段はケータイ 9,600bps でしたが。
当時はノート PC の改造なんてできるとは知らず、普通のライトユーザーだったような気はしますが、VAIO 系の情報を求めて彷徨っているときに「CYBALION」に出会います。こんな世界もあるのかー、と思いつつ、ときどき見たり書いたりするようになります。あの頃の CYBALION はある意味今よりも密度の高い感じ(笑)で違う意味で面白かったですね(^^;

で、私が 505EX/64 と共に過ごすようになって半年余りがたった 1999 年初頭。間もなく大学 4 年になろうというとき、就職活動の真っ最中に、ソニーからある DM が届けられます。

「ネット de お祭り VAIO 31Days」

VAIO ユーザー向けに専用メールアドレスや Web スペース提供サービスを始めるというメールでした。現定数のユーザーに抽選で、ということでしたが、そのとき既にけっこうな VAIO ファンになってしまっていた私は、すかさず応募します。すると。

・・・当選してしまいました。

めっぽうくじ運のない私。まさか当選するとは思っていませんでした。
当選 DM の届いた日はすでにイベント開始の数日前、当選するとは夢にも思っていなかったので何も用意していません。が、早くサイトは公開しなくてはならない。
幸い個人で別サイトを持っていたので、そのソースを流用しつつトップページと掲示板だけは用意しました。サイト名も、当時自分の中では(大学の研究とかそういう関係もあり)医療系の単語として「バイオ○○」という単語をいくつか持っていたので、その中で最も自分として語感のしっくりきた「VAIOethics」にあまり悩まずに決定しました(本当は「VAIO-logic」とか「VAIO-rhythm」という案もあったんですが、「VAIO-rhythm」の方は既に同名のサイトが存在したので・・・)。
サイトを開設して数日後。開設したはいいけど何も書くことがなく、壁紙でも作ろうかな、と思っていた矢先、CYBALION の掲示板に「PCG-505EX のクロックアップ」というスレッドが立ちます。これを見て、「私もやってみよう!」と思い、ネタにする決意をします。折しも 505EX/64 の 2GB の HDD に容量不足を感じていたこともあり、HDD 換装も同時にやってみることに。当時、505 の HDD 換装記事はけっこうあちこちに紹介されていました。
かくして、サイトを開設して 2 週間あまりにして、このサイトの方向性が出てきました。ある意味、サイトネタのためにいろんなものをなげうつ姿勢というのはこの頃に確立されたものであるのかもしれません(ぉ

というわけでこの「ネット de お祭り VAIO 31Days」というイベントは、このサイト開設の直接のきっかけとなったイベントということになります。また、このイベントを通して出会った仲間は VAIO 関連の知人の中でも特に長い付き合いであることは間違いないですね。このイベントがなかったら、このサイトも今の私もここにこうしていなかったかも・・・。ほかにも、このイベントを通して道を誤った人生に大きな影響を受けた人は少なくありません。
というわけで、責任取ってくださいね>当時の VNS「オニの」事務局 S 担当(笑

その後のこのサイトと私の歩みとしては、既に皆さんが知るとおりです(笑)。
他のユーザーさん本位な VAIO 系サイトに比べて、私の個人的趣味の色合いの強い(と自分では思っている)(最近特にその傾向が強まっている気がしますが(笑))このサイトに、のべ 1,000,000 人もの方が訪れてくださった、ということには驚きを感じるとともに、素直に感謝したいと思います。しかも、これだけの人が訪れていながら、悪意のある訪問者の被害を全くと言っていいほど被らなかったのは、本当に運が良いというか何というか・・・。全く、ありがたいことです。
正直言って、自分で記事を執筆しながら「こんなことを書いて本当にみんな面白いと思ってくれているんだろうか?」と疑問に思うことは少なくない、というかほぼ毎日考えてしまいます。でも、私は良いものは良い、悪いものは悪い、としか書けないし、これだけの間物書きを続けてくると、自分が気に入ったモノ・コトについては睡眠や食事の時間を削っても書かずにはいられない体質になってしまったので(笑)。
そういうわけで、これからも何ら変わらず、サイト運営を続けていこうと思います。どうか、温かい目で見守ってやってくださいませ。


[ CSV-E77 ] 2002/12/19(Thr)
昨日落としてしまった携帯電話ですが、無事発見されました。ま、ホールの座席付近で落としたので出てくるだろうなとは思っていましたが、無事戻ってきてホッとしてます。しかしケータイを持っていないと不安になってしまうなんて、かなりコレに依存した生活になってしまったんだなあ・・・と痛感。
というわけで、SO212i には逝かなくて良くなりました。チッ<ぉぃ


さて。
Sony Style から「Home Network Style Lab.」メンバー限定「なっとく・購入プラン」の「CoCoon」CSV-E77 が届きました。
http://www.sony.jp/products/Consumer/cocoon/CSV-E77/

CoCoon CSV-E77

通常の購入プロセスとは違い、一ヶ月余りの試用期間を経て購入(返却も可)、しかもカード決済という手順を踏むため、発注後一度ソニスタに確認の電話を入れなくてはならなかったらしいのですが、私はすっかり忘れていたため(笑)遅くなってしまいました。ソニスタ側も電話窓口のトラブルで繋がりにくかった時期があったらしく、わざわざ確認の電話をいただいてしまいました。ちゃんと確認しよう>自分

CSV-E77 を自宅のネットワークに接続するのには有線でも良かったんですが、せっかく .11a を導入したことだし、一応 AV ルームとルータのある書斎(?)兼寝室は別の部屋だし、ということで無線 LAN 接続にするためにワイヤレス LAN コンバータ「PCWA-DE50」も一緒にレンタル(もとい、「なっとく・購入プラン」)。今後のワイヤレス LAN 規格の動向もまだ読めないというのに、我が家ではどんどん .11a 製品が増殖しています(笑)(←っていうか借りてるだけ)(←だからレンタルじゃなくて「なっとく・購入プラン」だってば)。

とりあえず CoCoon の初期設定を済ませ、無線 LAN の設定を済ませ、だけでも小一時間はかかってしまいます。設定の大半は自動設定で済んでしまうとはいえ、いろいろと面倒なことも多く、やっぱりまだまだこの手の製品はコンピュータリテラシのない層には敷居が高いんだろうなと思うことしきり。特に PCWA-DE50 の設定は基本的に PC がないと AP に接続に行ってくれず、わざわざ PC を繋いで設定するのがちょっと面倒でした。この辺は私が持った感想と同じような記事が Broadband Watch に掲載されていたので、参考にしてみて下さい。
http://bb.watch.impress.co.jp/column/shimizu/2002/11/26/

そんな感じで現在は初期設定が済み、「おまかせ・まる録 2」のためのキーワードをいくつか設定しただけの状態で、番組表データも設定から一日くらい経たないと反映されないということでまだ録画すらしていないのですが、なんということのないいつもの地上波放送も CoCoon を通して観るとなんか違った番組を観ているような気分になってきます(笑)。何となく予想はしてましたが、「成長する商品」というだけあって、導入したばかりの間ってほとんど何もできないんですね。なんか FF2 で強い武器や魔法を買ったはいいけど熟練度が低すぎて全然使えない、みたいな(笑)(←分かる人にしか分からないネタ)。やっぱり買った当初は通常版チャンネルサーバーの方がバリバリ使えそうな感じ。でも、ある程度「成長」した頃にこの CoCoon が私に何を提供してくれるのか、そして普段から全くと言っていいほど地上波放送を観ない私に何を見せてくれるようになるのか、けっこう楽しみだったりします。とはいっても、最終的には返却する方向で。レンタル期間が終わったら(←だから「なっとく・購入プラン」だっつの)。

ま、焦らずにぼちぼち使っていきます。


[ ThumbSense ] 2002/12/18(Wed)
うう。ケータイ落としてしまいました。
一応落としたところの見当はついているので、半々くらいの可能性で見つかるんじゃないかとは思っていますが、ショックです。なんだかんだ言ってケータイしか連絡手段のない人もいるし、会社が社用の携帯電話を買ってくれないため仕事の連絡もほぼ私物のケータイを使わなくてはならないし、何より移動時に乗換案内すら使えないのは痛い。見つかると良いけど。
・・・見つからなかったらやっぱり SO212i なのか!?このお金のない折に・・・。


さて、掲示板でちょっと話題になっていたので今日は「WISS」の話でもしましょうか。
「WISS」というのは「Workshop on Interactive Systems and Software」の略で、「日本ソフトウェア科学会」および「インタラクティブシステムとソフトウェア研究会」が開催しているワークショップです。単なるソフトウェアに関する学会というよりは、「インタラクティブ」という修飾詞がついていることからも分かるように、コンピュータのインタフェースにまつわるトピックが多いようです。この研究会には、ソニエリ携帯の日本語入力システムとして有名になった「POBox」の開発者である増井氏や、ウェアラブル・コンピュータの第一人者というか一つ間違えば、いや間違わなくても奇人としか思えないような出で立ちの(笑)塚本助教授など、けっこう錚々たるメンバーが名を連ねています。詳細については ZDNet で特集が組まれていたりするので、興味のある方はご参照ください。
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/17/fj00_wiss2002.html
私もこの手の研究をしていた学生の頃だったらかなり行きたかったでしょうが(今でもこの分野には興味があるので一度見てみたい気はしている)、今の仕事に就いてからそういうのとはあまり縁がなくなってしまったからなあ。業界的に関係なくはないはずなんだけど。

で、この WISS で研究発表が行われたのが、ソニーコンピュータサイエンス研究所が開発した新しい PC のユーザーインタフェース「ThumbSense」。
http://www.zdnet.co.jp/mobile/0212/17/n_wiss_04thumbs.html
ソニーコンピュータサイエンス研究所といえば、先述の「POBox」の開発元もここですし、AIBO のオペレーティング・システムである「Aperios」の開発元としても知られています。また、2003 年に本格的にブランド展開が行われるというソニーの謎に包まれた新ブランド「QUALIA」(SDWE2002 でちらっと展示されていましたよね)の研究を行っているのもここ。というわけで、この「ThumbSense」もかなりホンキで開発されたものらしい、ということは分かるでしょう(同研究所の発明の全てが必ずしも製品化され、成功しているというわけではないけれど)。

具体的にこのインタフェースがどういう仕組みかというと、ごくかいつまんで言ってしまうと「キーボードのキーをタッチパッドのクリックボタン代わりにしてみました」というもの。要するに、PC の操作時に両手はホームポジションにおいたままで、親指でタッチパッドを擦り、左右のクリックボタンの代わりにキーを押すことでクリック動作をさせる仕組みなわけです。なおかつ、キーは左右クリック以外にもいわゆる IntelliMouse 等のような多ボタンマウスのように多くの操作をそれぞれのキーに実装できます。今までタッチパッドのジェスチャー機能を使って最大化などの操作を行っていたのが、タッチパッド自体はポインタの操作に専念できるのは誤操作が少なくなって良いかもしれません。しかも、ユーザーカスタマイズによって各ボタンにマクロっぽい機能を実装できたり、そもそもボタン数自体マウスよりも格段に多いのでやりたい放題という(笑)面白いユーザーインタフェースかも。ハードウェア的にも、クリックボタンを必要としないため、ノート PC が更に小型化できるとか、TrackPoint と同様にホームポジションから手を動かさないままスマートに操作できるなど、メリットはかなり多いようです。
更にこの「ThumbSense」自体はハードウェアではなくソフトウェアなので、既存のタッチパッドの技術があればあとはソフトさえ入れればすぐにでも実用化できるというのも特徴ですよね。
欠点としては、数多くの、かつカスタマイズすらできてしまうキーを覚えるのが大変そう、とか、キーボードモードと「ThumbSense」モードの切り替えで頭が混乱しそう、とかいうこともあるのですが、人によっては TrackPoint よりも使いやすいと感じるらしいので、侮れません。

ただ、個人的にはここまでするなら素直に TrackPoint 採用した方が早いんじゃないの・・・という気もします(^^;慣れればタッチパッドよりも TrackPoint の方がよほどダイナミックかつ緻密な操作が可能ですし。慣れの問題とかドリフト現象とかいろいろ問題もなくはないですが。旧機種からの操作性の継承だとか、薄型化のためにはタッチパッドの方が向いているとかという理由もあるんでしょうが、デュアルインタフェースにするという手段もあるわけだし・・・。
でも、TrackPoint を伝統とする ThinkPad が T30 でついにタッチパッドを採用した(TrackPoint とのデュアルインタフェースによる「ウルトラナビ」)こととかを考えると、やっぱり時代としては TrackPoint よりもそっちの方向性なのかなあ・・・とちょっと不安になってしまいます。

ま、いきなり次期 VAIO にこれが採用されるということもないでしょうが、こういうものもあるよ、ということで。
ちなみに、テスト中のバージョンですが試用できますので、興味のある方は是非。
http://www.csl.sony.co.jp/person/rekimoto/tsense/
私は・・・うーん(^^;


[ CC-SSG3-SE/L ] 2002/12/16(Mon)
U20 に引き続き、「My VAIO, My Style !」企画のアクセサリポーチがキター。
http://www.jp.sonystyle.com/Myvaio/Jp/Vaio_bag/
http://www.jp.sonystyle.com/Qnavi/Detail/CC-SSG3-SE_L.html

CC-SSG3-SE/L

本当は U20 と同時に届いていたんですが。
私は VAIO を持ち歩くときは周辺機器はけっこう雑にカバンに放り込みがちであり、けっこうカバンの中の周辺機器が傷つきがちであり、帰宅してからその傷を見てショックを受けがちであったので、最近こういうアクセサリケースの必要性を感じがちだったんですよね。限定モノだったし、売価が \2,980 とソニスタにしてはけっこうお安めだったので発注してみました。でも一般的な価格から考えると十分高いワナ。
ディティールは、

Open Styleモノとしては三つ折りの財布に近いナイロン地のバッグです。機能的かつ丈夫な作り。
至る所に配置されたポケットやベルクロのおかげで、アクセサリ類を整然と収納することができます。
ネイビーブルーのカラーリングは偶然にも私が U3 用のキャリングポーチとして使っている「PCGA-CPE1」のミニポーチとベストマッチ。
Large Pocket大きい方のポケットには VAIO U の標準バッテリがピッタリ入る大きさ。反対側のファスナー付きのポケットには L バッテリも入りそうです。さすがに 505/C1 系のバッテリは無理か。でも、蓋がついているのでいろいろ突っ込んでおけて便利かも。
Memory Stick Pocket三連のメモステポケットもついています。よくあるメモステ用のキャリングケースだとかさばりがちなので、こういうところにスッと納めておける方がありがたいですね。しかし、縫製の個体差によってはメモステが抜け落ちることもあるためか、付属の説明書きに「メモリースティック用のポケットではありません」という免責ともとれる注意書きがありました。でも問答無用で突っ込むのだ(笑)。

という感じです。仕切りが多くて PC カードやらネットワークウォークマンやら MD のディスクやら筆記用具やら、何でも突っ込んで出かけられて重宝しそうです。さすがに AC アダプタは無理っぽいですが。
ただ、残念なことに、どこにも VAIO のロゴも Sony Style のロゴも入っていないんです。ソニスタの商品写真には Sony Style のロゴ入りタブやロゴ入りプレートがついているような感じなのですが、製品版では省略されてしまった模様。惜しいなあ(※訂正:よーく探したらプレートありました(汗))。
でも、今まで純正のキャリングポーチ付属のミニポーチには AC アダプタか FDD くらいしか入りませんでしたが、こまごまとした小物をまとめて入れておけ、出かけるときにはこれ一つカバンに放り込んでいけば OK というこの手のポーチはなかったので、なかなかオススメかもしれません。ただしどこにも純正の証がないので、機能で言えばサプライメーカーの小物入れでも用は足せてしまいますが(^^;


今日気になった AV Watch の記事。
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20021216/dal82.htm
来年 2 月発売の新ネットワークウォークマン「NW-MS70D」が対応する新フォーマット「ATRAC3plus」に関する検証記事です。この音質に関しては私もかなり気になっていたので、非常に興味深い。
記事によると、60kbps 程度のビットレートであれば ATRAC3 でも ATRAC3plus でも大差ない、という風に読みとれます。元々 ATRAC3 自体は同ビットレートの MP3 よりは音が良いといわれているので、低めのビットレートで多めの音楽ファイルを持ち歩くならそこいらの MP3 プレイヤーよりは良いかもよ、という路線を狙っているのでしょうか?流行しつつある HDD 系ポータブルオーディオプレイヤーに対するソニーの回答が ATRAC3plus ということなのかもしれませんね。少なくとも、私は今の MDLP(LP2)より音質は落としたくないと考えているので(MZ-E10 と D-EJ2000 の音を聴き比べて音質の違いを痛感してしまった)、仮に MS70D を買ったとしても 105kbps ATRAC3 あたりで常用するだろうな。


[ when will i see you again ] 2002/12/15(Sun)
昨日は CYBALION との合同忘年会でした。
例によって例のごとく濃いメンツが集まるもので、非常に楽しくかつ有意義な時間が過ごせました。でも、いつものことながらある程度人数が集まってしまうとなかなか全員とゆっくりお話しする時間がないのが残念ですね。
今回参加できなかった方も、次の機会には是非ご一緒しましょう。いつやろうかな?4 周年記念とかがいいかな・・・。


そんなわけで、U20 がキター。

DSC-U20

結局 U3 とのマッチングを考えてブラックにしました。コズミックブルーもかっこよかったんですが、やっぱり私はブラックかな・・・ブルーだとまたななちゃんとかぶるし(笑)・・・ということで。パステルカラーの U10 と正反対に精悍なイメージでかなり気に入っています。ちなみに、ネックストラップは MONO COMME CA で見つけたビニール製のもの。ブラックがなかったのでネイビーにしました。コズミックブルーにも合いそうな感じ。
画質に関しては U10 を継承しているのでこれといって特筆すべきこともないんですが、さすがに解像度が上がっているのでディティールまでそれなりに描写できるようになっています。U10 では細部がつぶれてしまって場合によっては Web に載せるのにもアラが見えてつらい、ということがありましたが、U20 クラスならそんなこともないかな、と思います。でも JPEG の圧縮率が高めでどうしても普通の 200 万画素デジカメと比べると画質的に一段劣るのは残念ですが。
レンズバリアの開閉は明らかに固くなっています。こちらの方がケースに入れるときに誤ってレンズバリアが開き、電源が入りっぱなしになってしまうということはないのですが、U10 に慣れているとちょっと使いづらいかもしれません。慣れの問題だとは思いますが、使用感を落とすくらいなら電源オンのまま 1 分間操作がなかったらタイマーで電源自動断とかの機能をつけた方が良かったような・・・。ま、蓋が重い方が高級感があって良いという見方もできますが。(^^;
全体的な動作は U10 よりも一呼吸速くなっています。起動時間、メモステへの書き込み時間ともに U10 より若干早くなっていて、例えば 128MB のメモステを挿したときの起動時間を比べると明らかに U20 の方が 1 秒近く速い。着実な進歩ですね。
本当は風景とかも撮りに行きたかったんですが、昨日は忘年会だったし、今日は疲れて昼過ぎまで寝てしまったのでどこにも行けず。また日を改めて試し撮りに行ってみたいと思います。忘年会シーズンだから活躍の場も多いでしょうしね。

デジカメつながりということでメモステですが、来年 1 月の「2003 International CES」で新型メモリースティックを発表の見込み。
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/13/nebt_07.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/13/ne00_stick.html
容量は 256MB/512MB/1GB で、名称は「メモリースティック Pro」(仮称)。大容量化と同時に高速化も行われているようで、名称が変わっていることが示すとおり従来型メモリースティックとは別規格ということになっています。つまり、新旧のメモリースティックは互換性がないということ。まあ、もちろん下位互換ではある(MS-Pro スロットで MS は読める)でしょうが、現行のメモステスロットでは Pro は読めないか、使えても容量が制限されたり使い勝手が悪かったりという制約がありそうです。この秋に発売されたばかりの新型メモステリーダ/ライタまで再度モデルチェンジするのか、これらは実は前倒しで Pro の仕様を実装しており、ファーム書き換え等で対応できたりしないのか、というのも気になります。
容量・性能向上や SDI/O のような「アプリケーションスティック」への対応(これは正式に MS-Pro で対応すると言われているわけではないですが)を考えると、現行のメモステスロットでは対応しきれないため、ある程度互換性を犠牲にせざるを得ない部分はあるのでしょうが、今まで発売された数多くのメモステスロットを半ば捨てることになるため、一つ間違えば SD カード陣営との差がさらに広がってしまうことになるかもしれません。
あと、気になるのはメモリースティック Duo の今後ですね。Pro 仕様に準拠する形になるのか、現行のメモステ互換のままで行くのか・・・MGMS-Duo と NW-MS70D の発売時期が微妙なだけに、非常に気になります。
既存ユーザーの利便を取って将来性を多少犠牲にするか、将来性のために現行ユーザーを切り捨てるのか・・・メーカーにとっても苦渋の選択でしょうが、ひとつよしなに、お願いします>ソニーさん


[ VPL-HS10 ] 2002/12/13(Fri)
Sony Style で 10th Anniversary MD ウォークマンの吉田カバン製オリジナルケースのデザインが発表されました。
http://www.jp.sonystyle.com/Special/Sms/Case/
うーん、どうだろう。個人的には革製でシンプルな薄型が良かったんだけど。ソフトナイロン系だとどうしても薄さがスポイルされてしまうんですよね。これなら本体付属の巾着でいいような・・・。
たかが MD ウォークマンの袋に \5,000 を出すべきや否や・・・。

VPL-HS10 の続きです。
その後、いろいろ情報を収集してみましたが、発売してから間もない上に PC とかと違ってユーザーの多い製品でもないので、情報が少ない少ない。
ひとつけっこう重要そうな情報として上がってきたのは、HS10 の初期ロット品には不具合があったらしいということ。その後間もなく対応され、現在出回っているものも私の持っているものも対策品になっているようなのですが、一応サポートの電話番号を聞いたので明日あたり電話してみようと思います。
画質に関しては、解像度についてはもう文句のつけようもないくらい満足しています。粒状感が皆無でかつよっぽど近寄らないとドットも気にならないくらい高解像度(少なくとも今使っている 60 インチの簡易スクリーン上では)。
しかし、コントラストというか階調表現があまりよろしくない感じがします。特に黒の表現が全然物足りない感じで、色(特にグラデーション)の滑らかさも物足りず、色合いについては輝度以外今までの A300 とさほど変わらないんじゃないの?と言ったら大げさですが、いまいちパッとしません。液晶プロジェクタなので黒が浮くのは覚悟していましたが、浮いていながらも黒近辺の画像の階調が死んでしまっている(黒潰れしている)んですね。
絶対的な輝度は十分すぎるくらいあって、最も輝度の下がる「シネマ」モードにして更に黒を沈める「シネマブラック」をオンにしても十分なくらい明るいのですが、暗部の輝度情報が死んでいるようなのでちょっとガンマをいじってやった方が良いかもしれません。初代 HS1 と同じく HS10 にもサービスマンモードとファクトリーモードが備えられていて、かなり細かい設定までできるようなので、ちょっといじってみようかな、と思います。中間調を持ち上げてやる感じで改善できそうな気はするので・・・。基本的に HS10 側のガンマ補正でニュートラルな画にしておいて、あとはソフトごとにガンマ設定を記憶できる NS900V 上のガンマ補正で追い込んでやるのがベストっぽいかな。
あとホントはスクリーンによっても画質の傾向が違ってくるはずなので、本当は早くスクリーンが欲しいんですよね。今の簡易スクリーンじゃさすがにシワも寄るし。しかし、さすがにもうお金がありません(^^;

あと、まだほとんど存在しない HS10 のユーザーサイトを発見しました。私と同じようなことを考えてガンマ補正とかもなさっているようなので、参考にさせていただこうと思います。
そこそこシアター
http://www.geocities.co.jp/Hollywood-Theater/1262/


[ Sugar High ] 2002/12/12(Thr)
昨日になりますが、ボーナスで発注していたプロジェクター、「VPL-HS10」が届きました。

VPL-HS10

どこで買うかかなり迷ったんですが、ネット通販のみ 15% 還元をやっていたさくらや Nets で購入。\298,000 也。通常ビックで買うポイントの 1.5 倍、\45,000 分のポイントがつくのは大きい。さすがに Sony Style で買う気になれませんでした。ごめんよ>ソニスタ
とりあえずサクサクッとセットアップして試写。

すごい!!!

解像度が高い高い。今まで使っていたプロジェクタとは「スケールが違う」というよりも「世界が違う」といった方がいいレベル。イヤ今までの環境が解像度低すぎただけなんですが(笑)、メチャメチャはっきりくっきり見えます。今まで使っていたプロジェクタやブラウン管では、映画の半分くらいしか見えていなかったような感じ?例えば EP.II では冒頭のスピーダーによるチェイスシーンでは空中を飛び回る一般のスピーダーが「本当はこんなに多かったんだ!」というくらいにたくさん飛び回っていることが分かったり、ヨーダの皺の数が数えられそうなくらいだったり、ナタリー・ポートマン(アミダラ)の肌のきめ細かさが伝わってきそうだったり、くらいに高精細な画質。今までの Cineza やよくある液晶プロジェクタではいわゆる液晶っぽい粒状感とか液晶ドットの格子が見えてしまってちょっと映画に入り込めないところがありましたが、HS10 では粒状感は皆無。三管式レベル、とまではいかないまでも、かなり素晴らしい解像度であると思います。うう、感動だ。これは今まで自宅環境で観てきた所有 DVD も一通り HS10 で観直さないとなあ。
ただ、解像度が高いせいで質の悪いタイトルだと DVD 自体の画質のアラが見えるような気がします。一般にあまり DVD としては品質が高くないと言われる EP.I あたりはちょっとビットレートが低そうな感じというかフォーカスが甘い印象すら受けますね(そういう意味では、EP.II は劇的に DVD の画質が上がっているような気がします)。今までの環境では思いもしなかったことですが。一般的に DVD の解像度として推奨されるのは SVGA 程度と言われますが、HS10 はワイド XGA なのでオーバースペック。HD(ハイビジョン)レベルの入力でないと本当の画質は分からない、と一部で言われるだけのことはあります。

とりあえず手持ちのソフトのうち、お気に入りをピックアップして気になるシーンをいろいろチェックしてみましたが、やはり画質が違うと感情移入も全然違いますね。でも、この調子だと寝ずに観てしまいそうなので、さすがに切り上げましたが(^^;
本当はちょっと不満というかもう少し設定を詰めないといけない部分もいくつか上がってきたのですが、それはまた後日にしで、本日は感動の第一報ということで(笑)。
んー、なんか楽しくなってきた♪


[ superhero ] 2002/12/11(Wed)
昨日は仕事後がんばってお台場は Zepp Tokyo まで Brian McKnight のライヴに行ってきました。最近密かにライヴに行きまくっている私なんですが、外国人アーティストの来日公演は半年ぶり。やっぱりアッチの人達は出る声の質が違いすぎますね。敵わないや・・・(別に勝とうとも思ってないけど)。いろいろ吸収したり放出したり触発されたりして帰ってきました。

昨日のライヴでやけに目についたのは、会場にカメラ付きケータイを持ち込んでステージ本番中に撮影している人のホントに多いこと!私はオールスタンディングの前から 4 列目にいたんですが、そんな前の位置からでも視界に入る 3 人くらいがケータイで撮影していたのにビックリ。その上、私の目の前で P7 を取り出して撮影している人までいてさらにビックリ。
ステージの上に立っている本人の立場に立てば、そうやって撮影されることは望んでいないだろう、とか、曲もろくに聴かないで写真なんか撮ってあなたは何しに来たの、とか、写真何かよりももっと大事なモノをその目と耳と心に刻み込もうよ、とか、客席側にはバックライトの光がモロに見えるから目障りなんじゃゴルァ、とかいろいろ思った次第です。
やっぱりこういうのを見てしまうと、ケータイとかいろんなものにカメラがつくのもちょっと考え物だな、と思いますね。Cyber-shot U とか EXILIM みたいなデジカメだとまず入口のボディチェック・荷物検査にも引っかからないだろうし、カメラつきケータイをチェックするのも手間がかかるし、仮にカメラつきケータイのチェックをしたところで、預かる手間・管理する手間・返却する手間が従来のカメラチェックの数倍かかる上に今や「個人情報の塊」になった携帯電話を預かることの倫理的な問題もつきまとってきます。ただでさえ受付周辺は慌ただしいのに、そこまで厳密にするのも現実的ではない。結果として、カメラつきケータイや小型デジカメが会場に持ち込まれてしまう、ということになるわけです。
カメラつきケータイのカメラ機能がまだ 30 万画素程度な現在はまだそれほど問題にもならないのかもしれませんが、近い将来確実に携帯電話もメガピクセル化されるのは火を見るより明らか。さらにスチルカメラだけでなく、松下の「D-Snap」のようなメモリ記録式の小型ビデオレコーダが普及してくると、Web 上その他で数多くの海賊版ライヴビデオや高画質なライヴ写真が出回ることになるかもしれません。

考えてみれば、カメラだけでなく、胸ポケットに忍ばせておけそうな IC レコーダや超小型の GPS、PHS のような通信機器、エンドユーザーでも比較的簡単に使える暗号化技術、等々、10 年ほど前であれば『スパイ大作戦』の中くらいでしか有り得なかったようなことが、その気になれば誰でも簡単にできる時代になってしまったんですね・・・。そのうち、再生が終わると自動的にファイルを削除して HDD 上の存在そのものまで消滅してしまう動画ファイルや、任務を伝え終わったら自動的に自爆する PC(笑)なんてものも可能になるかもしれません。

ま、結局のところ言いたいのは、確かに滅多にないスーパースターとの思い出を目に見えるカタチで取っておきたいファン心理というのも理解はできますが、せっかくのイベントなんだからアーティストやスタッフ、他のお客さんの迷惑になることだけはやめて正しく楽しみましょうよ、ということです。


今日はちょっとあっさりしてますが、やらなくてはいけないことがあって忙しいので(♪)このへんで。


[ NW-MS70D ] 2002/12/10(Tue)
正式発表が待たれていたネットワークウォークマンの新製品「NW-MS70D」がようやく正式発表されました。
ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200212/02-1210/
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/200212/02-1210/
BRAND NEW ! : NW-MS70D
http://www.walkman.sony.co.jp/news/ms70d.html
いや、長かったですね。製品型番と概要くらいは今年 9 月の時点で既に少しずつ明らかになっており、10 月にはビックカメラにて製品告知と予約受付が開始されていたにも関わらず、約 1 四半期延びた形になります。年内にも、と言われていたのが来年 2/10 のリリースになったのは、おそらくは大容量版メモステ Duo が遅れたためでしょうか。何にせよ、長かったです。首が伸びきらなくなって Net MD なり iPod なりに流れた人も少なくないのでは(笑)。

仕様としては 256MB のメモリを内蔵しつつメモリースティック Duo にも対応したハイブリッド仕様。携帯型メモリーオーディオの連続再生時間がなかなか延びない中、内蔵電池のみで連続 33 時間の連続再生(105kbps ATRAC3 再生時)は立派。
なお、今回の MS70D では新しいオーディオ CODEC「ATRAC3plus」にも対応しており、最高で CD の 1/20(即ち一般的な MP3、ATRAC3 の半分程度)まで圧縮可能だとか。ただし、ATRAC3 のビットレートが 66/105/132kbps なのが、ATRAC3plus では 48/64kbps とかなり低ビットレートになっているため、音質的にはちょっと心配です。ATRAC シリーズはいわゆる人間の可聴域外の音声データを間引くことによって音質と圧縮率を両立する仕組みなのですが、通常の半分程度のビットレートでも従来の ATRAC3 に見劣りしない音質を維持できるよう、かなりアルゴリズムとしてはブラッシュアップしているのでしょうが、いくらなんでも ATRAC3 の半分のビットレート(CD-DA のビットレートが 1,411kbps といったらどれくらい低ビットレートか分かるでしょうか?)でどこまで音質を維持できるかはちょっと疑問に感じるところではあります。CD-DA と ATRAC3 でも聴き比べると確かに音の違いを感じてしまいますからね。でも、CODEC が新しい分、ATRAC3 66kbps よりは ATRAC3plus 64kbps の方が良さそうな気はします。
でも、ある程度音について許容できるのであれば、最大で 11 時間 40 分の音楽データをしかも内蔵メモリのみに格納できるのは魅力的。最も高音質な 132kbps ATRAC3 でも 4 時間を超えるわけですから、ATRAC3plus を使わないにしてもけっこう魅力かも。
ちなみに、この「ATRAC3plus」は今シーズンの VAIO にプリインストールされている SonicStage 1.5 で対応しているので、VAIO の発売時期を考えるとやはり本来はこの MS70D ももっと早い時点で登場予定だったのだろう、と考えられます。

本体サイズは 36.4×48.5×18(mm)。ちょうど現行の NW-MS9(36×81.4×15.7(mm))を半分に割ったくらいの大きさ、と考えるとかなり小さいです。この中に 256MB メモリ、MS-Duo スロット、バッテリおよび基盤を全て実装しているんだからビックリします。
本体の質感や合成にもこだわっています。たいていこの手の製品では、素材はアルミやマグが定番になっていますが、今回はチタン。このチタンを深絞り加工で成型しています。「深絞り加工」というのは、 鍋や釜の成型に使われる加工法で(と表現すると大したことなさそうに聞こえますが(笑))、金属の平板をプレス加工で文字通り絞っていく成型法です。一体成型にできるため、鋳造や溶接に比べ、筒型の金属製品を継ぎ目なくかつ強度をかなり高くできる加工法なんですね。ポータブルオーディオに使われるのはちょっと珍しいかも。
この素材の表面を更にチタンを蒸着(といってもギャバンではない。銀色だけど(笑))させる「イオンプレーティング処理」で、傷にも強くなっているとか。こだわりを感じます・・・。
付属のクレイドルもまた凝ってます。本体と同様に金属のカタマリ感のある(といっても樹脂製でしょうが)円柱系のデザインに、MS70D 本体を「埋め込む」感じでセット。金属フェチにはたまらなさそうです(^^;しかも USB 給電で充電できるので、クレイドルから伸びるケーブルは一本だけ。かなりユーザーの立場に立った仕様と言えそうです。
ただ、本体の方はデザイン以外は実際どのように動くのかイマイチ分からないのが不安です。本体両面に備えたレバーのようなスイッチをどのように動かして操作するのか?再生以外の音量や音質、再生モードの操作をどうやって行うのか?メモリースティック Duo はどこから出し入れするのか?等、疑問は尽きません。しかも、仕様には出力端子として「ヘッドホン出力(ステレオミニジャック)」と表記されているにも関わらず、ヘッドホンコネクタが直付けっぽく見えるのも気になるところ(直付けっぽく見える根元まで含めてが本体付属のヘッドホンなのかもしれませんが)。ATRAC3plus の音質も含めて、是非とも実機を早く触ってみたい製品だと思います。

そんな感じで、いろんな意味でかなーり気になる製品なのではないでしょうか。少なくともそのスタイルだけでソク買いしたくなってしまいます(←MZ-E10 と D-EJ2000 はどーする)。実売価格も \40,000 前後と、128MB メモステ付きの NW-MS11 が出たときと同等と考えると、かなり絶妙なセンをついてくるなあ・・・。価格的に iPod とぶつかるけど、iPod の容量に対して MS70D はポータビリティの高さというアドバンテージがあるし。

この MS70D に対応する「MagicGate メモリースティック Duo」も単体販売されます。まず MS70D と同じ 2/10 に 64MB 版が、翌月 3/21 に 128MB 版が順次発売予定。価格はそれぞれ現在の通常版 MG メモステと同程度の見込みです。
でもこれが出せるということは、容積的に倍以上あるメモリースティックの大容量版も技術的には作れるということですよね。今回は発表になりませんでしたが、来春までには発売されるのでしょうか?時期的に DSC-P9 の後継機種が出てもよさそうな頃だけに、ちょっと期待してしまいます。というか、早く出さないと SD カードに完全に喰われてしまうぞ、ソニーよ・・・。

記事リンク
AV Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/av/docs/20021210/sony.htm
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/12/10/17.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/10/njbt_01.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/hard/article/2002/12/10/640546-000.html


[ D-EJ2000 ] 2002/12/09(Mon)
今朝。
目覚めてみると、やけに寒い。
カーテンを開けると、窓の外には雪が積もっていました。

・・・あぁ、そういえばもう冬休みを取って田舎に帰ってきてたんだっけ。

・・・じゃ、まだゆっくり寝てても大丈夫だな・・・再びオヤスミ・・・

・・・・・・。

・・・って、オイ!!

ふつうに出勤日じゃないですか!寝ぼけてんじゃないよ>自分
そんな感じだったのですが(笑)、我が田舎富山でも平野部に雪が積もらないうちに、ここ東京で雪が積もってしまいました。正直、かなりビックリ。交通機関の遅れにより、会社や学校に遅刻してしまった人も少なくないのではないでしょうか。
あまりの寒さに耐えかねて、ついにコタツを出してきてしまいました。雪国生まれとはいっても寒いもんは寒いんです。でも、いつもはオシャレなリビングシアターを気取っている私のシアタールーム(っていうか居間)が、新しいプロジェクタも届く前にすっかりコタツシアターに・・・(泣)。ま、これはこれで、なごみ系シアターということで良しとしましょうか・・・。


いつの間にかビックのポイントがいっぱい貯まっていたことに気づき、CD ウォークマン「D-EJ2000」を衝動買い。
http://www.ecat.sony.co.jp/audio/walkman/products/index.cfm?PD=9259&KM=D-EJ2000
10 月の発売当初は実売 \21,000 くらいしていたんですが、最近競合メーカーも新製品が登場していたり、同価格帯で MP3 再生可能なスリムタイプのポータブル CD プレイヤーが増えてきていたりということで値崩れしており、ビック価格にて \17,550(税抜)でした。今まで「WALKMAN」ロゴが古い三年前のモデル「D-E01」を使っていたんですが、さすがにちょっと古さを感じ始めたので買い換えたかったんですよね。EJ2000 が安くなっていたのでつい買ってしまった感じです。しかもポイントで購入したので出費 \0。
え?こないだ MD 買ったじゃないかって?・・・まあいいじゃないですか(^^;

簡単にこの製品を紹介すると、全面マグネシウムを採用した CD ウォークマンの最新フラッグシップモデル。最厚部で 14.3mm という驚異的な薄さに、電池込みで 145g というこれまた驚異的な軽さを実現した「世界最小・最軽量」の CD ウォークマンです。
この薄さ・軽さを実現するために、世界初の電池一本駆動方式を採用しています。内部機構の徹底的な省電力化により、電池一本でも十分駆動できる低電圧設計になったんですね。内蔵できるガム型電池も、外付けにできる乾電池も一本のみ。
このため、駆動時間が内蔵ガム型電池のみで連続 60 時間程度と平凡なものになっていますが、実質十分な長時間駆動でしょう。逆に下位モデルである「D-EJ985」の方が電池二本駆動のため、連続再生時間が世界最長(120 時間)になっています。その分、EJ2000 と比較して厚みが 3mm 弱、重量が 80g 弱増えていますが、これでも十分薄くて軽い。今回のラインナップ的には、EJ2000 がフラッグシップ、EJ985 がミドルクラス、というよりは、薄い・軽い EJ2000 とスタミナの EJ985、という感じで棲み分けている感じになっています。でも EJ985 みたいな数百時間レベルのスタミナ競争なんて、もう単なるソニーと松下の意地の戦いみたいなもので、60 時間もあれば十分すぎると思うんですけどね。

D-EJ2000「D-EJ2000」。最近 CD ウォークマン系はあまり気にしていなかったので細かいスペックとかは分からないんですが、とりあえず一番薄くて小さくて軽いものにすべきだろうなと思い、半ば指名買いでした。デザイン的にはシンプルでこれといって特徴もない感じので、デザインだけでいうと下位モデルである「D-EJ985」の方が好みではあるんですが、厚さ・重さがだいぶ違うので実用重視ということで。
でもマグネシウム製なので質感は良いんですよ。
EXXTREMELY THIN今まで使っていた「D-E01」(CD ウォークマン 15 周年モデル)と厚さを比較してみました。
E01 自体もう三年以上前のモデルですが、当時としてはかなりコンパクトな方だったので、それと比べても 60% 程度しか厚みがないのは驚異的かも。
ちなみに E01 はポータブル初のスロットインタイプだったのですが、サイバーなギミックはともかく使い勝手はあまり良くありませんでした(^^;
Nearly Jewel Case SizeCD のジュエルケースと比べてもこんなもんです。
この薄さならば MD でなくともカバンのスキマに放り込んでおけそう。
Inside of EJ2000シェルを開いたところ。
本当にほぼ CD ジャストサイズでこの薄さなので、ピックアップユニットや基盤もかなり小さくまとまっていそうです。サイズ的な制約からか、バッテリの取り出しは蓋を開かないといけないうえに、AVLS や G-PROTECTION の切り替えスイッチもこの中にあるなど、かなりギリギリの実装をしてきていることがよく分かります。
CHARGER STANDEJ2000 にも充電スタンドが付属しています。やっぱり充電するときには携帯電話みたいにこのスタンドに立てるだけでいいというのは手軽で非常によろしいですね。今まではこの手の製品の充電には AC アダプタを直接挿したり電池を外して充電器に入れたりしなくてはならなかったので、面倒になって乾電池ばかり使う、ということがほとんどでしたが(笑)これならまめに充電できます。しかも 60 時間ほど連続再生できるので、あまり頻繁に充電しなくても大丈夫ですし。
RM-MC32EL付属のリモコン。MZ-E10 のものとほぼ同じですが、E10 は独自のスリムコネクタである上に CD と MD で多少機能も違うので、互換性はありません。でも操作性はほぼ同じです。
個人的にはこのリモコンには言いたいこともたくさんあるのですが、それは後述します・・・。

音の方はというと・・・やっぱりソースが CD なので MD よりも良いですね。普段自宅ではスピーカを通して CD、外出時にはイヤホンで MD を聴くことがほとんどなので同じ条件で聴き比べることはあまりないのですが、改めてポータブル機同士で比較してみるとやっぱり CD の方が音は良いです。普通に MDLP を使っているだけならば「これで十分音は良いじゃないか」と思っていたんですが、やはり CD の方が奥行きがあるというか密度の高い音に聴こえます。MDLP(E10)はデジタルアンプを使っているので確かにクリアな音ではあるんですが、比べてみると薄い音に聴こえてしまいますねー(とはいっても電車の中なんかで聴くには十分だとは思いますが)。

付属のリモコンはやっぱり気に入りませんね。E10 を買った当初から感じていたのですが、今回の付属リモコンはかなり最悪。新しく「ジョグレバー」を採用したため、今までのリモコンから大幅に操作性が変わってしまいました。しかも、ジョグレバーのおかげでリモコン側面のボタンがかなり密集しており、リモコンをつかんだときに誤って操作ボタンを押してしまうことがかなりの頻度であります。特に E10 のリモコンは一番持ちやすい位置にグループボタンがあるため、リモコンをつかんだ瞬間に曲が次のグループまですっ飛んでいってしまいます。これが最悪。
個人的には先代までのウォークマンで採用していた、リモコンヘッドのねじりで再生・音量関係の操作が全て行える操作性に慣れていて、この操作系が一番好みだったのですが、大幅に変わってしまった新しいリモコンはイマイチ。好みの問題もあるのでしょうが、それ以前に「シリーズにおける操作性の統一」という思想がウォークマンの開発チームに見られないことに軽い憤慨を覚えます。たとえそれが必ずしも最高の使い勝手ではなくとも、リピーターユーザーへの安定したユーザビリティの提供という意味で、また製品のアイデンティティとして、操作性はある程度踏襲していくべきだと思います。最近の携帯電話では「操作インタフェースの継承」がそのメーカーのアイデンティティとなっており、中でもソニーエリクソンや NEC の端末にはそれを理由にしたリピーターが多いという事実や、ThinkPad の TrackPoint のように「頑なに守り続ける哲学」(ただ守るだけでなく、その中でブラッシュアップもしていますが)など、ユーザーインタフェースはその製品の個性であると同時に、その使い勝手はある意味その製品の価値を決めてしまいかねないものでもあるということを、ウォークマンの開発チームは分かっているんだろうか?と思いますね。少なくとも、頻繁に操作性をコロコロ変えてしまうリモコンには、かなり不満です。(ちなみに、リモコンとは関係なく、本体の方なんですが、一時停止ボタンを押したときのビープ音が昔は「ピッ、ピッ、ピッ・・・」といった間歇的なものだったのに、最近では「ピッピッピッ・・・」というまるで早送りでもしているかのようなビープ音に変更されているのも気に入らない。)
このリモコンでさえなければけっこういいプレイヤーだと思うんですけどね。一応コネクタは旧タイプのリモコンと互換性があるようだし、旧型を単品買いして使ってみるか・・・?


[ 秋葉原逍遙 ] 2002/12/08(Sun)
今週は多くの企業でボーナス支給日を迎えることもあってか、ソニスタでまたもキャンペーンやってます。
10 Days Special!
http://www.jp.sonystyle.com/Special/10days/
おしえてソニスタ」といい「ありがとう 2002」といい「My VAIO, My Style!」といい、最近のソニスタはやりすぎというか見ている方が心配になってしまうくらいキャンペーンの張りすぎな気がしますが、買う側としては安くなったり買う楽しみを増やしてもらえる分ありがたいところ。
具体的には 12/7(土)〜12/16(月)の 10 日間限定で安くなる商品があったり分割手数料が無料になったりソニスタクーポンがもらえる特典がついたりというキャンペーンなんですが、モノによってはかなりお得かもしれません。PCG-U3/P+大容量バッテリ+無線 LAN カード(.11b)で \199,800 ってかなりお得。正直言って悔しいかも。
あと、最近 AV 機器に興味津々な私にとっては、AV 機器のお買い得キャンペーン
http://www.jp.sonystyle.com/Special/10days/av.html
をこの 10 日間やってくれるのはかなり嬉しいかも。安い方のチャンネルサーバー「CSV-S57」が \59,800 とか、私が最近かなり欲しい 6.1ch コードレスバーチャルサラウンドヘッドホン「MDR-DS8000」が \49,800 ってソニスタにしてはかなり安い。ヤバいかも・・・(^^;

今日は久しぶりに秋葉原に行ってきました。特に買うものもなかったんですが、ちょっとソニーのサービスセンターに行く用事があったので。
実は秋葉原はかなり久しぶりで、秋に東京に引っ越してきて以来初めてくらいじゃないかな?というくらい久しぶり(^^;以前は 1〜2 週間に一度は必ず巡礼していた私だというのに、らしくない。
でも、久しぶりに行きましたがアキバも随分変わっちゃいましたねー。「T-ZONE ミナミ」がなくなっているのは最も大きな変化でしょうが、それ以外にも新しくできたショップ・無くなってしまったショップ・移転したショップがかなりたくさん。アキバで有数のランドマークだった「LaOX THE DIGITAL 館」と東京三菱銀行が間もなく閉店してしまうのも大きいです(ちなみに LaOX の閉店セールも覗いてみましたが、めぼしいものはありませんでした。ま、大手だから商品は引き上げて他店に回せば済む話だからなあ)。あとはやっぱり中央通りにアニメ系ショップがかなり当たり前のように出店するようになったあたりが、秋葉原の変質を象徴しているのでしょうか。だって、久しぶりに秋葉原に行ったのに、買ってきたものといえば RECOfan で前から探していた廃盤 CD を何枚か見つけて衝動買いしたくらいで、あとは PC 系ショップよりもオーディオ専門店の方に長くいたくらいのものですから。
数年前は秋葉原も駅を降りた瞬間から「行くぞ!」という気持ちになって(笑)かなり楽しめたものでしたが、今はもうそんな感じもなくなってしまいましたね。PC 業界自体が秋葉原とか自作とかそういう世界じゃなくなってしまったのか、あるいはもうアキバそのものがアニメ・同人系の街に変貌してしまったのか、あるいは私の PC に対する情熱の薄れがそういう感覚を覚えさせるのか定かではありませんが、少なくとも秋葉原の駅を降りた瞬間に昔の「活気」をこの街から感じなくなっていたことは、紛うことない事実でした。久しぶりに秋葉原に降りて、この事実はちょっとショックだったなあ。ボーナス直前の日曜日にしては比較的人手があったことにはあったのですが、人気の割に熱気を感じなかったような気がします。
やっぱり、たいていのものであれば新宿や有楽町のカメラ系量販店で用が足りてしまうからでしょうか?あるいは最近買い物のほとんどを Sony Style をはじめとする Web 系通販に頼るようになってしまったからでしょうか?それにしても、秋葉原から感じるものが以前ほどではなくなってしまったことには、まるで大人になってから昔通っていた小学校を訪れて、校舎やその社会性に当時感じていたほどの大きさを感じなくなっていたときのような、そんな感覚がありました。
来年は更に秋葉原に行かなくなるのかな。それもそれで寂しいような。


[ Sony Communications Network ] 2002/12/05(Thr)
2003 年を目前にして、So-net が新サービスを一斉に発表しました。
ニュースリリース
http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2002/0212051.html
http://www.so-net.ne.jp/corporation/release/2002/0212052.html
So-net TV
http://www.so-net.ne.jp/sotv/
なんかたくさん発表されすぎて混乱しそうなので、簡単にまとめてみました。

  • So-net フォン

  • Yahoo! BB の「BB フォン」に代表されるようないわゆる IP 電話。簡略に言ってしまうと「交換回線にもかけられるインターネット電話」です。「So-net フォン」同士であれば無料で電話がかけられるほか、OCN@nifty の IP 電話サービスともお互いに無料でかけられる方向で調整中だとか。
    IP 電話は「BB フォン」を中心に最近盛り上がり始めているジャンルだけに、国内最大手 ISP の一つである So-net 参入によって面白くなることは確か。Yahoo! BB もサービスの質の悪さで一旦落ち込んで以降は「BB フォン」を中心にアピールしているようなので、これで競争が激化することは間違いないでしょうが、またむやみな顧客獲得競争でサービスの質が悪くなるようなことがなければ良いけど。

  • 無線 LAN 接続サービス

  • NTT コミュニケーションズが展開する公衆無線 LAN 事業「HOTSPOT」を So-net ユーザーが利用できるようになるサービス。月額 \1,400 の固定料金制の他に従量課金制も導入される模様。固定制でも通常の手段で NTT コムから利用するよりも若干(\200)安いですが、従量制がどの程度気軽に使えるかが決め手になりそうな気がします。ポッとサービスエリアに入ったときにポッと使える仕組みなら良いけど。

  • PHS パケット通信サービス

  • So-net が仮想移動体通信事業者となって(要するに回線の又貸し)DDI の AirH" 網を利用させるサービス。仕組み的には第三者の回線を So-net 経由で利用することになるので、今の So-net ADSL や So-net 光の AirH" 版みたいな感じといえばお分かりでしょうか。コース料金が 32kbps で \5,300、128kbps で \8,500 ですが、回線料金の中に通常の So-net 接続料金がコミになっているのでお得です。
    私は So-net 光とコミでお得に使えるサービスがあったら 128Kbps を利用したいなあ。

  • So-net TV

  • So-net がブロードバンドを利用して配信する、動画コンテンツのストリーミングサービス。最近の大手 ISP のトレンドなので分かりやすいでしょう。
    今まで「ストリーミング配信」といえばコンテンツはバンダイチャンネルに代表されるような既存コンテンツの配信がほとんどという感じでオリジナリティに欠けるものが多かったですが、So-net TV では独自コンテンツも提供する予定になっています。グループ内にレコード会社を抱える同社の強みが活かせるかどうか。

  • ブロードバンド AV ルータ

  • 接続会員向けに、オリジナルのブロードバンドルータも発売されます。その名も「ブロードバンド AV ルータ HN-RT1」。
    詳細は不明ですが、UPnP や外部からのホームネットワークへのアクセスをサポートしたものになるんだとか。予想としては VoIP に対応して「So-net フォン」が使えるのはもちろんでしょうが、他にも Network VAIO の「LinkGarage」との連携や「ルームリンク」「CoCoon」との連携も考えられていそうです。「AV ルータ」と銘打つからにはその辺は外していないでしょう。
    それ以外にもスループット 97Mbps という仕様や、IEEE802.11b アクセスポイントとしての機能を備えるなど、単体のブロードバンドルータとしてもかなり魅力的。これならばウチのネットワーク環境も性能を向上させつつよりコンパクトにできそうだな・・・。
    「ブロードバンド AV ルータ」という名前からすると、東芝の「TransCube」のようにルータでありながら HDD ビデオレコーダでもある、みたいなアプローチを連想しがちですが、HN-RT1 はどちらかというと AV 機器との連携を図りつつもルータとしては至極まっとうな製品になりそうな雰囲気です。ハード屋のソニーからではなく、コンテンツ重視の SCN から発売されるというのがミソでしょうか。
So-net といえば最近「PostPet V3」をリリースしたものの、ISP としては戦略とか提携の話ばかり聞こえてきて具体的なプランはあまり示されていなかったため、他の ISP に比べて印象が薄くなりがちでしたが、ここまで一気にババン!と来るとは。しかも、IP 電話、ホットスポット、PHS、ストリーミングビデオ配信、ホームゲートウェイと「押さえるべきところは押さえた」感じでまさに死角無し、といったところでしょうか?出井会長の掲げる「ユビキタス“バリュー”ネットワーク」実現のためには価値あるネットワークサービスが不可欠なだけに、今後 SCN はコンテンツやサービスの立場からソニーの戦略を背負っていく立場になりそうです。
個人的にもモバイル関連の新サービスはけっこう魅力的。でも、まだまだマイナーな So-net 光ユーザーがどこまで追加料金なしにこれらのサービスを使えるのかがまだ分からないのが痛いですね。とはいえ、悪いようにはならないだろうから、もうしばらくの間 AirH" 128K の導入は待ってみた方が良さそうです。

■記事リンク
INTERNET Watch の記事
http://www.watch.impress.co.jp/internet/www/article/2002/1205/sonet.htm
Broadband Watch の記事
http://bb.watch.impress.co.jp/cda/news/258.html
ケータイ Watch の記事
http://k-tai.impress.co.jp/cda/article/news_toppage/0,,11970,00.html
ZDNet の記事
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/05/njbt_06.html
http://www.zdnet.co.jp/news/0212/05/njbt_04.html
MYCOM PC WEB の記事
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2002/12/05/18.html
ASCII24 の記事
http://ascii24.com/news/i/serv/article/2002/12/05/640449-000.html


[ My VAIO, My Style! ] 2002/12/04(Wed)
ありがとう 2002」キャンペーンとかやって年末までがんばるなー、と思っていたソニスタでまた別のイベントやってます。
My VAIO, My Style !
http://www.jp.sonystyle.com/Myvaio/Jp/
「世界のバイオユーザー大集合」とかいわれたら私としては気にならないわけはありません。でもリアルのイベントかと思ったら、どちらかというとバーチャルのイベントっぽいですね(当たり前か)。でも世界中の VAIO ユーザーと仲良くなってみたかったなあ。
とりあえず、オリジナルアクセサリポーチは買ってしまう予感。
http://www.jp.sonystyle.com/Myvaio/Jp/Vaio_bag/


こんな記事を発見しました。
清水理史の「イニシャルB」(Broadband Watch)
http://bb.watch.impress.co.jp/column/shimizu/2002/12/03/
基本的にアイコムの IEEE802.11a/b デュアルバンド無線 LAN カードのお話なんですが、同じ Atheros の第二世代チップを使っているということで、私が先日購入したソニーの「PCWA-C700」と中身的にほぼ同じものだと思われます。
実はこのカード、かなり感度はいいものだとか。秋の SDWE2002 で開発者の方にお話を伺ったときも、第二世代目にあたる .11a の無線アクセスポイントは従来のルータタイプよりも感度は良いですよ、みたいな話だったのですが、同じ Atheros チップということで「PCWA-C700」も感度は良いみたい。無駄に 2LDK で独り暮らしのくせに無線 LAN の届きにくい部屋のあった富山と違い、今は家中電波バリバリなので違いはあまり分かりませんが、デュアルバンドであることも考慮に入れると、実売 \5,000 差ならば初代 .11a カード「PCWA-C500」よりも圧倒的に買いなのではないかと思います。
うーん、この記事のせいで余計に C700 を気に入ってしまった。


に C1MSX 付属のアンテナケーブルが破損して取り寄せたときの記事をご覧になった方から、私が取り寄せたアンテナ変換ケーブルの互換製品情報をいただきました。
ソニーがアンテナアクセサリとして発売している製品の中の、「EAC-39」というモデル
http://www.ecat.sony.co.jp/avacc/cord/acc/index.cfm?PD=1541&KM=EAC-39
が C1MSX のアンテナ変換ケーブルと互換性があるのではないかと。
というわけで、買ってきてみました。ビックカメラにて \695 也(税抜)。

EAC-39

・・・結論から言うと、問題なく使用できてしまいました。ま、単純に同軸アンテナ−ミニプラグを変換しているだけのものですから、使えて当然といえば当然なんですけどね。元々車載 TV などのミニプラグ型アンテナ端子にアンテナケーブルを接続するための変換ケーブルらしく、多少古いアンテナにも繋がるよう、同軸以外に RF 端子もついていたりします。
C1MSX 純正の変換ケーブルは、部品代+送料で \2,100 もかかってしまいましたが、互換製品で納得さえできれば約 1/3 の値段で購入できてしまうんですね。今さらながらに修理費の高さを痛感してしまいます。私と同じように変換ケーブルを壊してしまった方や、スペアが欲しい方は検討してみてはいかがでしょうか。
情報提供ありがとうございました>青木さん


[ C1M English Keyboard ] 2002/12/03(Tue)
以前から画策していた C1MSX の英語キーボードを US より取り寄せに成功、換装してみました。
円安気味な為替レートとか送料とかもろもろで思ったより高くついてしまったけど、まあよしとしよう。
取り寄せにご協力くださったお二方、ありがとうございました。

例によって例のごとくサクッと換装は完了。キーボードドライバも更新、「秀 Caps」で一部のキーレイアウト変更、ですぐに使えるようになりました。

C1MSX w/ English Keyboard

やっぱり広いスペースキー、余裕のあるキーピッチは使いやすいですね。仕事マシンにしている ThinkPad も英語キーボード化済みなこともあり、最近では英語キーボードの方が作業がはかどります。
日本語キーボードには存在しない右 [Alt]、右 [Fn] キーがあるので、片手でショートカットキーや特殊キーの操作もしやすいです。マウス操作よりもキーボード入力派な私にとって、このことは結構重要だったりする。

キータッチは日本語キーボードから格段に良くなった、ということはないものの日本語キーボードに比べて若干固めになっている気がします。もしかしたら半年間の使用で日本語キーボードの方のラバードームがヘタっていただけなのかもしれないため、本当のところはよく分からないのですが(^^;
でも、C1VJ ほどではないとはいえ、多少クリック感の出てきたキーボードは打っていて小気味良いですね。

C1 各シリーズの英語キーボードは最近 Yahoo! オークション にも時々出品されていたりするようなので、興味のある方はチェックしてみては?


購入以来、ほぼどノーマルで使い続けるという私らしからぬ使い方をしてきた C1MSX ですが(笑)、やっとちょっといじることができました。ま、最近のノートはただでさえいじれるところが少ないですからねー。
本当は VAIO U も英語キーボード化できればあのちまちましたキーボードも多少はマシになるんでしょうけど、英語圏で VAIO U が発売されていない現状では、英語キーボード自体存在していませんからね。是非とも英語キーボードは欲しいところなんですが・・・。


[ 恋し繭玉 ] 2002/12/02(Mon)
今日、Sony Style の「Home Network Style Lab.」から以下のようなメールが届きました。

Subject: 話題の<コクーン>を自宅で体験してみませんか?

どうやら「ワイヤレス LAN レンタルサービス」利用者を対象に、「CoCoon CSV-E77」を体験価格 \5,000 で一定期間(1 ヶ月半)レンタルし、その後気に入ったら買ってくださいというサービス。対象者限定のサービスのようなので URL の紹介は控えますが、ソニスタが最近力を入れている「Home Network Style Lab.」企画でのトライアルの一環のようです。
レンタル期間終了後の価格は最初に支払った体験価格 \5,000 を相殺しただけの価格でビタ一文負からないのですが、5GHz や 2.4GHz のワイヤレス LAN コンバータ(2.4GHz の方はメルコ製)がオプションで選択できたりとそれなりに考えられています。

「CoCoon」自体には当初あまり興味の無かった私ですが、先日のお台場体験会で触ってみて以外に面白そうな操作感を知って以来、けっこう気になっているんですよね。面白そう。面白そう。
でも、私自身あまりテレビ観ないんだよなあ・・・ドラマも 1 クール通しで観るものって年に 1〜2 本程度だし、あとは報道かスポーツかドキュメンタリーか、たまーにお笑いか・・・という程度で、ブラウン管に地上波が流れていること自体少ないという状況なので、宝の持ち腐れになりそうな感じ。でも、ふと予定外の残業や飲み会が入ったときに限って観たい番組がある日だったりするものなので、外出先から録画予約できる HDD ビデオレコーダはそろそろ一台あってもいいかな、と思っています。最近 AV 機器に興味が移って「PC に何でもやらせる」という方向性と逆行している私にとって、Giga Pocket のために常時マシンをスタンバイさせておくというのも何か違うし・・・。
本当のことを言うと「CoCoon」ではない安い方のチャンネルサーバーで十分という気もするんですが、どうせなら「CoCoon」の使用感を試してみたい気もするし、でもあまり観ないテレビのために \100,000 の投資はどうよ、とも思うし。ソニー以外のメーカーが軒並み HDD+記録型 DVD という形態の製品をリリースしている現状や、最近体験してしまった BS デジタル・HD 放送のクオリティとか、ビデオレコーダに関する現在・未来を考えてしまうと余計に訳が分からなくなってしまって・・・。

でも、ソニーがやたらと力を入れているせいもあってか、気になるんですよね。テレビをほとんど観ない私が気に留めてしまうのは、やはり今後のソニーの中核製品のひとつとなっていくものだからか・・・。どのくらい気になっているかを分かりやすく表現すると、「今まで付き合ったことのないタイプだし、自分とは好みも違いそうだし、相思相愛になるかどうかも分からないけど、最近妙に気になるあのコ」といった感じでしょうか?とにかくそんな感じです(余計分かりにくい)。触ってみた感じでは、もう少し深いところまで理解したくなるような面白さがあるんですよね多分。でも、仮に体験サービスに申し込んである程度付き合ってみると自分も相手もお互いのことが分かってしまって、体験サービス終了の頃には離れがたくなる・・・そんな関係になってしまいそうで怖いですね。なんか恋愛に似ているなあ(笑)。

ま、最終的に返却するという前提にしても \5,000 で 1.5 ヶ月体験できてしかもサイトのネタができてしまうというオイシイ企画なので(←最近この考え方良くないよなあ、と自分でも思う・・・)、とりあえず申し込んでみようと思います。年末年始に帰省したときはたぶん実家じゃホームシアターもブロードバンドもないし正月でお店もやっていない、じゃテレビを観るくらいしかなさそうなので、年末年始にいろいろ使ってみる感じで。局もやる気ナシで作っている正月番組を観るくらいなら、年末の特番を「おまかせ・まる録 2」でいろいろ録っておいてもらえばいいかな、という気もするし。
でも、1 月末には返却する固い意志を貫く方向で(ぉ

実際のところ、プロジェクタも買わなくてはならないので、「CoCoon」なんて買っている余裕はないんですよね。うん。買えないって(←自分に言い聞かせている)。
でも、今「おしえて!?ソニースタイル」という相談サービスもやっているし、ということで「手数料なしの分割払いコースがあれば考えるけど・・・」的なメールをダメモトで送ってみたら、二つ返事で「検討してみます!!」という力強い返事が返ってきてしまいました。仮に本当に手数料なしの分割払いコースが可能になってしまったら、言った手前購入しないわけにはいかなくなってしまいそう・・・(汗)。


[ しわすの ] 2002/12/01(Sun)
12 月ですね。
本日よりりんかい線が全線開通したので、記念に乗ってみる。

りんかい線@大崎

従来 JR 東日本東京モノレールしか使えなかった Suica がりんかい線でも使えるようになったということで記念 Suica とかも買ってみたんですが、別に私は鉄っちゃんではありません(^^;
りんかい線は従来新木場−天王洲アイルだった運行区間が大井町経由で大崎まで伸び、ちょうど恵比寿から大崎まで伸びてきた埼京線と相互乗り入れになってかなり便利になりました。私は京浜東北線を生活の足としているので、大井町から直でお台場に出られるのは非常にありがたいです。今まで新橋でゆりかもめに乗り換える必要があって、自宅からお台場まで 1 時間近くかかっていたのがこれで 30 分ほどに短縮されるため、メディアージュにもかなり行きやすくなります。最近お台場といえばメディアージュ方面にしか行っていないんですが、ヴィーナスフォート方面とかおしゃれなところもけっこう好きなので、この機会にまた行ってみようかな?

今日は某所で PCV-W102 をいじくり回し。
メモリ(PC266 DDR SDRAM 512MB)のバルク品を買ってきて増設してみたところ、どうやら相性が悪くてトラブルが出た模様(汗)。やっぱりメルコアイ・オーにした方が確実だったか・・・。とりあえず対策を立ててみるか。
実は、今私も VAIO W は微妙に気になっているんですよね。最近久々に自作機をメイン機として復活させたものの、冷却ファンがうるさかったり起ち上げるのが面倒(ノートは全てスタンバイかハイバネーションで運用しているため)だったりでイマイチ本気で使う気が起きません。それで、省スペースかつ静音な、そこそこ拡張性もあるデスクトップ(贅沢だな)が欲しいなぁ、と思っているのですが、なかなか私の理想にマッチするマシンがない。それならば、現在のデスクトップをサーバ的に使って、普段使いに VAIO W か GR 系のノートを買った方が使い勝手は良いんじゃないか・・・と思い始めています。VAIO W、液晶はキレイだし、デザインは良いし、ちょっといいかも。中途半端にノート PC を改造するくらいなら、拡張性のない液晶一体型デスクトップの方がいじりがいがありそうなんだよなあ・・・(笑)。
ま、今すぐ買うということはありませんが、ちょっと考えてみようかな。

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