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2005/08/12 (Fri.)

999.9 S-307T

author : IceSeed

メガネを新調しました。
ご存じの方も多いと思いますが、999.9(フォーナインズ)というブランドのメガネです。
今年の4月23日がちょうど10周年だったそうで、今回はその10周年記念モデルの一つであるS-307T(ダークグレーマット)を購入しました。
以前から気になっていて欲しいと思っていたのですが、フレームを予約すること2ヶ月半、ようやく手にすることが出来ました。
というわけで、VAIOethics初のメガネレビューです。


999.9というブランドの意味合いは純金を示す999.9のインゴットにちなんで最高品質を示すと共に、1000という完璧を目指して常に0.1の不足を埋め続けるという意味も込められているそうです。

名前に違わず、999.9のメガネはとにかくその物作りに対するこだわりが特徴で、「眼鏡は視力矯正具であるということ。機能を追求していくと必然的に生まれる形があり、それが美しいフォルムとなる」という視点から、軽い、錆びない、高すぎない、といったコンセプトで制作されています。
実際かけてみると分かりますが、一般的なメガネと比較してかけ心地の良さは格別です。
頭全体でメガネを支える構造になっているので、メガネ自体も軽いのですが、重量バランスが良いので掛けたとき重さ以上に軽く感じます。
なんというか、もう羽のように軽くて、耳が痛くなるようなこともありません。
また、デザインもシンプルながら洗練された物が多いです。
そんな999.9のS-307Tを細部にわたってみていきたいと思います。

  

まずは全体像から。
フレームは一部セルパーツ等を除けば全てチタン製で非常に軽く仕上がっています。
正面から見たときの流れるようなブローラインとテンプルの一体感が非常に綺麗です。
また、写真での判別は不可能ですがブローラインの中央部に縦線が入っていて、これはブリッジ部分の非常に弾力のあるチタン合金と、ブロー部の固いチタン合金という種類の違うチタン合金の接合部をあえて残しているのだそうです。

ブリッジ部分はフロントの広がり防止のために大きく前にせり出した構造になっています。
さらにブリッジを2重にすることでさらなる強度の確保と、デザイン上のアクセントにもなっています。
ちなみにちょっと力を加えたくらいではこのブリッジはびくともしないほどの強度です。

そして、普段本人以外まず目にすることのないフロント裏面。
表面の流れるようなデザインとは違い、ゴテゴテした非常に無骨でメカニカルなデザインに仕上げられています。
この構造を見ただけでも非常に物欲をそそられます(ぉ
レンズを保持するフレームと、ブローバーも独立した別々の構造になっているのが分かります(外れません)。

  

側面の「智」(ち)と呼ばれるヒンジ部分です。
メガネの可動部であり最も力のかかる部分で、質の悪いフレームだと大体最初にこのヒンジ部分が壊れます。
999.9のフレームのほとんどには「逆R」と呼ばれる内側にアール型を描く特殊なヒンジ構造が使われていて大きな特徴にもなっています。
この逆Rは見た目通り、ヒンジにかかる力を外側にうまく逃がすとともに、テンプルに適度な力を加えて頭を挟むのに大きな役割をはたしています。
以前は外側にR型をつけていたようですが、耐久性等の問題から現在の形状になり、その時に逆Rという名称になったそうです。

この智の先にあるのが「テンプル」と呼ばれる耳に掛けるつる状の部分です。
一般的なメガネでは、テンプルは直線あるいはそれに近い形状をしていることがほとんどですが、999.9のテンプルはよく見ると各部で素材の厚みが異なっています。
逆Rだけでなく、このテンプル部でも頭を挟む力を適度に抑え、過度な力を逃がす構造になっています。
先端部の直接耳に当たるプラスチック部は「モダン」といいますが、999.9の頭全体を包み込む構造を実現するためにかなり大きめの構造になっています。

ノーズパッドです。
一見何の変哲もない普通のノーズパッドですが、一般的な平面構造ではなく、Rを描いた曲面構造になっていて、皮膚に触れる面積が極力少なくなるように設計されています。
この構造によって鼻にパッドの跡がつきにくくなっています。
平面パッドもあるそうですが、普通はこちらを使うことになるでしょう。
また、ノーズパッドには亀があしらわれていて、これは設立者の一人であり現社長の三瓶(みかめ)氏と「亀」を掛けた物になっています。
こうした細かな遊び心も嬉しいところです。

S-307Tのレビューはこれくらいです。
ちなみに、999.9ではフレームの掛け心地を最大限に引き出すために、時間を掛けてフィッティングをしてくれます。
私の場合、購入直後ということもあって、30分ほどかけて納得のいく調整をしてくれました。
購入したのが銀座の直営店ということもありますが、お店の雰囲気も非常に良いものがありました。
販売代理店で購入した物でも持ち込めばきちんとフィッティングしてくれるそうです。
価格は75600円(フレーム45150円、レンズ30450円、税込み)と相応に高価でしたが、私は品質・サービスともに納得のいく買い物だったと思います。
予約しに行ったときがちょうど『FourNimes FAIR 10 YEARS』開催直後だったので、記念のストラップも頂くことが出来ました(多分今は手に入らないと思います)。

最後に999.9が眼鏡作りに掛ける姿勢がどれほどの物かを10周年記念の文章から引用して紹介したいと思います。

フォーナインズの存在理由 「眼鏡は視力矯正具であるということ。機能を追求していくと必然的に生まれる形があり、それが美しいフォルムとなる」これがフォーナインズブランドの眼鏡フレームに対する考え方です。この考え方は、時代の流行によって仮に受け入れられなくなったとしても変わることはありません。これを捨て去るということはフォーナインズの考える品質が落ちることであり、品質に自信が持てなくなったとき、すなわち、品質を落として会社の存続を図ろうとするとき、フォーナインズブランドの眼鏡フレームは消滅します。
最後に この眼鏡作りへの考え方は、フォーナインズブランド設立時も現在も、そしてこれからも……100年先も、変わらず持ち続けていきます。

<参考リンク>
イノベーティブワン〜三瓶哲男氏(フォーナインズ 代表取締役社長)(05/06/01)

"Quality & Touch" 〜 NEW COLLECTION 2005 SPRING

mono online | 特集 999.9 フォーナインズ

<追記> (05/08/20)
1週間の間に3回のフィッティングを行ってようやく理想的な掛け心地になりました。
頭の形に個人差がありますから、納得いくまでフィッティングを繰り返した方がいいと思います。

21:17

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